19日、FOMCの後、米株は反落した。これは「新米のドルの番人」、イエレン新FRB議長を試す「イエレン・ショック」の始まりなのか。


◆ドルと金利、株の関係



吉田 恒 19日FOMCで、「イエレン議長が、来年半ばごろに政策金利の引き上げを開始する可能性があると示唆した」(ブルームバーグ)として、米金利が急上昇、そしてそれに連れた形でドル高・円安になった。

 ただ、このところ米金利はリスク資産と逆相関関係が目立っている。為替の場合のリスク資産は、高金利通貨の資源国通貨や新興国通貨であり、実際FOMC後の米金利上昇を受けて豪ドルなどは急落となった<資料1参照>。

※資料1はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=608773

イエレン・ショック

 代表的なリスク資産はもちろん株。FOMC後、米金利急騰を尻目に米株は反落した。では、ドルは米金利上昇と米株下落ならどちらと連動するか。このところ、ドル/円は日経平均、つまり株との相関性が高いので、米金利上昇でも株下落ならドル安・円高に向かう可能性が高いのではないか<資料2参照>。

※資料2はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=608774

イエレン・ショック

 その株、特に米株は景気で説明できる範囲を大きく超えた動き、いわば「バブル」のような状況が続いてきた。このかなりの原因が、米超金融緩和と考えられた。19日、イエレンFRB議長の発言を受けて、一般の予想より早く、2015年前半に利上げが行われる見通しが高まったが、それは「バブル」破裂のきっかけにならないか。そもそも、FRB議長交代後は、1987年ブラックマンデーに代表されるようにマーケット混乱が起こる「不吉なジンクス」がある。その意味では、後から振り返った時、「イエレン・ショック」の始まりということにならないか、注目されるところだ。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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