吉田 恒 2012年秋から、株高、円安が大きく進んだ。これは「アベノミクス相場」と呼ばれたわけだが、その大逆流が起こる可能性はないか。また起こるとしたら、何が転換点になるのだろうか。


◆HFの120日線トレードが左右するアベノミクス相場



 CFTC統計によると、投機筋の円ポジションは、3月11日現在で売り越しが10万枚弱まで拡大した。経験的には、かなり売られ過ぎ懸念が強いといえるものだ。

 そもそも、投機筋の円売り越し拡大が始まったのは2012年秋<資料1参照>。それはドルが120日移動平均線を完全に上回り始めたタイミングでもあった<資料2参照>。

※資料1はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=606565

アベノミクス

※資料2はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=606566

アベノミクス

 以来、約1年半近く、ドルは概ね120日線を上回る状況が続く中で、円売り越しが続いてきた。これは、投機筋の代表格であるヘッジファンド(HF)の一部にとって、120日線が売買転換点になっているとの見方を概ね裏付ける。

 さて、その120日線は足元で101.5円程度。先週末からこれをドルが下回り始めた。2012年秋以前のように、ドルが120日線を完全に下回る動きに戻るなら、なおドル買い・円売りに大きく傾斜している可能性のある投機筋の売買が、ドル売り・円買いへ大逆流に向かう可能性は注目されるところだ。すなわち、それこそがアベノミクス相場の大逆流になる可能性があるだろう。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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