売買シグナルサービスは売買サイン型から始まったが、現在はより充実した機能を搭載したものに進化しつつある。その一つが、このチャート未来予測型だ。

 これは、過去のデータを分析し、将来のチャートの形状を予測してくれるというのが最大の特徴。代表的なものは、FXプライムの「ぱっと見テクニカル」、オクトFXの「サキヨミチャート」、FXオンラインの「トレーディング・セントラル」などがある。

 例えば「ぱっと見テクニカル」であれば、最大約12年分(ローソク足3000本分)の過去チャートの中から、現在のチャートと形状が似ている時期を瞬時に検索してくれる。現在の相場と似た形状のローソク足を見つけ出し、類似した過去のチャートがその後どのような形を描いていくかを検証。将来の値動きを予測してくれるのである。

 相場には習性やクセがあり、繰り返し似た動きをすることも少なからずあるもの。チャート未来予測型のツールは、その経験則に着目。相場のプロの世界でも同様のチャート分析は活用されているので、参考にする価値は十分ある。

 「チャート未来予測型のツールは、見ているだけでおもしろいですよ。過去にこんな相場があったのか、と興味本位で眺めているだけでも、結構時間が潰れる(笑)。ヘッドアンドショルダーなどのような過去のチャートパターンを分析し、チャートの形状を学ぶこともできますよ」(羊飼い氏)

 また、オクトFXの「サキヨミチャート」はチャートの形状のみならず、主要なテクニカル指標のパターンからも相場の動きを予測。移動平均やボリンジャーバンドなど全10種類のテクニカル指標から選べ、最大10パターンの動きを見ることが可能。そこから「買い」「売り」どちらに動くパターンが多いかなどから、判断することもできる。

 また、過去の相場をフィードバックして各テクニカル指標の勝率を分析するときにも役立つので、ある程度テクニカル分析の知識を持つ人にも使えそうだ。

 最後に、FXオンラインのテクニカル分析ソフト「トレーディング・セントラル」だが、こちらは過去のチャート形状分析ではなく、テクニカル指標の分析結果からチャートの動きを予測。また、設定している通貨ペアなどの週間、月間ごとのシグナル予想も表示していて、中長期のトレード向けのツールと言えるだろう。

 ちなみに、このサービスは、国内外の株式や債券など数千銘柄のテクニカル分析も可能。取引通貨ペアの値動きと関連性の高い、金融市場の動きがチェックでき、初心者には役立つツールでもある。

 未来のチャート形状を予測してくれるとは、なんて素晴らしい機能なのかと思えるが「常に過去の相場と同じ動きをするわけではない」と、西村氏は指摘する。

 「当たり外れがあることを頭に入れ、この表示された一つの予測だけではなく、あらかじめ複数の指標を選んでおいて、ほかのテクニカル分析と比較。自分のスタイルに合った指標を見つけ、参考にすることが大切。それだけでも、勝率は変わってくるはずです」




■西村貴郁
ウェストビレッジインベストメント代表。
自動売買用システムの開発や売買シグナルの配信を手がけるシストレの専門家。http://www.wvi.jp/



■FX専業トレーダーの羊飼い氏。
運営する『羊飼いのFXブログ』では相場ノートやFX会社分析を公開。
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