吉田 恒 日経平均が続落するなかで、足元1万4700円程度の120日移動平均線割れ含みになってきた<資料参照>。120日線は、ヘッジファンドなど海外投機筋の売買転換点とある程度一致しているので、それを完全に割り込むようなら海外筋が本格的な日本株売り戦略への転換に向かう可能性も注目される。


◆足元で日経平均1万4700円程度の120日線



 日経平均は2012年11月頃から120日線を大きく上回る動きとなった。その後2013年6-11月にかけて何度か120日線を割り込みそうになったものの、大きく割り込む動きには至らず今に至っている。

※<資料>はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=580534

アベノミクス

 そういったなかで、ヘッジファンドなどは基本的に日本株買い戦略を続けてきたようだ。ヘッジファンドなどの取引を反映しているCFTC統計の日経平均のポジションは、2013年1月から買い越しが続いてきた。

 以上のように見ると、2012年秋からの日本株の大幅な上昇相場は、アベノミクスを合言葉とした展開とされるが、そのリード役の一角を担った海外投資家の日本株買い、「アベノミクス買い」は、かなり120日線との関係とも重なってきたといえそうだ。

 そんな120日線を、アベノミクス相場が始まってから初めて、ついに完全に割り込む動きになるようなら、海外投資家が「アベノミクス売り」へ戦略転換に向かう可能性は注目されるところだ。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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