2010/3/12 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は序盤、市場の関心を集めた中国の経済指標発表を控えていたこともあり小動きが継続。その後、発表された消費者物価指数や生産者物価指数など中国のインフレ指標が前年比で予想を上回り、同国の金融引き締め観測が高まったことを背景に上海株やGLOBEXのNYダウ先物が軟調に推移、リスク許容度の低下と共に円買いが優勢となったことから90.20円付近へと下落。しかし、日経平均が引けにかけて急速に上げ幅を拡大し前日比101円高で終了したほか、GLOBEXのNYダウ先物も下げ幅を縮小する展開となり、ショートカバーが散見すると欧州市場にかけて90.710円まで反発した。
NY市場に移ると再び円買いが優勢に。発表された米新規失業保険申請件数が46.2万件と事前予想(46.0万件)よりも弱い結果だったことや、米30年債入札好調で入札後、米長期金利が低下したこともドルの上値を重くし、90.30円付近まで下落。しかし、来週の日銀金融政策決定会合での追加刺激策決定への期待感もあり、基本的には底堅い動きを見せ、前日比からほぼ横ばいの90.502円で取引を終えた。

ユーロ円は、東京市場序盤では新規材料難から様子見ムードも強く、概ね123.50円前後で一進一退のスタート。その後、中国インフレ指標の上振れを受けた中国金融引き締め観測の高まりを受けてやや円買いが強まり、123.00円付近へと下押ししたものの、上海株や日経平均が底堅く推移すると123.35円付近まで反発。さらに欧州時間では、サルコジ仏大統領が「弱いユーロを支持していない」と述べたとの報道が材料視されてユーロ買いの展開となり、一時123.909円まで上値が拡大。また、引けにかけてNYダウが上昇するとリスク許容度が改善しユーロ円も堅調に推移し、123.790円で取引を終えた。


本日の展開


さて本日のドル円だが、昨日の新規失業保険申請件数で事前予想より弱い結果となったことで米国の雇用情勢への懸念が再燃したものの、売り注文をこなしながら値崩れしないドルの底堅さが逆に目立った。また、来週火・水曜日に開かれる日銀金融政策決定会合では一段の追加金融緩和に踏み切る可能性がある一方、米国では来週火曜日のFOMCで「長期間」の低金利長期継続を示唆する文言を微調整するとの見方も浮上しており、バイアスはやや強気となろう。テクニカル的には3月10日高値90.819円を上抜けすることができるか注目したい。

ユーロ円は、来週の日銀金融政策決定会合に向けて追加金融緩和期待が一段と強まる可能性があり、対円主導で上値を探る可能性も考えられる。また、ギリシャが救済ではなく自力での資金調達を目指しており、CDSや独連邦債との利回り格差も縮小していることから、投機筋のユーロショートの巻き戻しが入りやすい局面ともいえよう。株高・ボラティリティ低下を背景に円売り意欲も高まっており、底堅く推移するかも知れない。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  90.00-91.50
ユーロ・円 123.00-125.00
ポンド・円 135.00-137.50

【今日の主な経済指標】

13:30(日) 1月鉱工業生産(改訂値)
16:00(独) 2月卸売物価指数
21:00(加) 2月雇用統計/就業者数(増減)
21:00(加) 2月雇用統計/失業率
22:30(米) 2月小売売上高コア指数
22:30(米) 2月小売売上高
23:55(米) 3月ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)
24:00 (米) 1月企業在庫

≪2010年3月11日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
方向感の出ない展開に参加者のポジションは本日も拮抗したが、日銀金融政策決定会合での
追加刺激策決定への期待感から「ブル」は継続。追加刺激策決定への期待感が強く、ドル円
は底堅い展開が予想される。ただ、91円手前では断続的に輸出勢の売り需要が控えていると
の指摘も出ており、期待感だけで91円台に乗せてくるかはやや疑問が残る。今晩は米小売売
上高の発表が控えており、意識されている91円をブレイクできる結果となるか注目したい。


ポンド円は「ブル」
年初からの売られ過ぎ感や割安感から参加者は反発期待の「ブル」となっている。しかし、
英国の経済下振れや追加金融緩和観測、財政悪化懸念やソブリン格下げリスクなど、英国の
悪材料には事欠かず、押し目買いを狙うならばストップロスを設定し、慎重なスタンスを継
続したい。


豪ドル円は「ブル」
豪雇用統計で失業率は予想通り5.3%となった一方、新規雇用者数が前月比+400人と予想の
同+1.5万人を大幅に下回ったことを受けて失望売りが優勢となった。また、中国の経済指標
上振れを背景に、同国の早期利上げ観測が強まり、豪ドルを売る動きが活発化したことから
軟調な展開となったが、参加者は追加金融緩和期待などから「ブル」の選択に変化はなかった。


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