アベノミクスに沸いた'13年も残りわずかだが、年末年始の長い休暇を利用して、もうひと儲けするチャンスがあるらしい。株で「お年玉」をゲットする方法を聞いてみた。

⇒【前編】はコチラ http://nikkan-spa.jp/561374


◆押し目は待たない高く買って高く売れ


藤井英敏氏 値動きの激しい新興株やIPO銘柄に投資するテクニックとして、カブ知恵の藤井英敏氏は、「『安く買って高く売る』という鉄則は通用しない」と警告する。

「上がるときはどこまでも上がるので、『高く買って、より高く売る』のがセオリー。一日でストップ高とストップ安をつけることも珍しくないので、下手に安いところに指値買い注文を出したりすると、天井をつけた後の急落に巻き込まれて大損することも」

 一方、フィスコの小川佳紀氏は、最高益を更新している銘柄にも注目する。

「なんでも上昇した『金融相場』は終わり、'14年は中身が選別される『業績相場』になりそう。業績を伴って株価が上昇している銘柄に便乗する王道の戦略もいいのでは。最高益を更新中の日本トリムやピジョンなどが注目です」

 特に'14年には株式投資の利益が非課税となるNISA(少額投資非課税制度)が始まるので、中長期での保有を狙う個人投資家の買いも期待できるのだとか。


◆大納会と大発会をみれば1年の相場がわかる?


 '14年は安値を拾う「逆張り」ではなく、上昇している銘柄に素直に乗っていく「順張り」が成功する可能性が高いことはわかったが、大納会と大発会の相場から、新年の傾向を占うことも可能だといわれている。

「大納会で取引量が大きかった銘柄は、年始も強い値動きを示す傾向にある」(小川氏)

「大発会で急上昇した銘柄は、1年を通して人気銘柄になるという相場のジンクスがある」(藤井氏)

 加えて小川氏は、株式市場が休場になる年末年始の為替相場をウオッチすることを勧める。

「年末年始も為替相場は開いているが、市場参加者が少ないうえ、為替への影響が大きいアメリカの雇用統計を挟むため相場が大きく動くことも。円安にふれれば大発会は上昇、逆なら下落というパターンが多い」

 また、年末年始のニュースも要チェックだ。

「新年の日本経済新聞などで扱われたニュースが、大発会での買いを誘うことも。'12年は山中伸弥京都大教授がノーベル賞を受賞したこともあり、年末年始にiPS細胞に関する特集が組まれ、'13年の大発会にはバイオ関連銘柄が買われました。ちなみに、大発会では1年の“全勝”を願う投資家が、ゼンショーホールディングスを買う動きもみられます」

 さまざまな要因と思惑が交錯する年末年始の株式市場。時間ができる休暇にじっくり戦略を練り、「お年玉」をゲットしたい。

<新年に向けて株で勝つ方法>
1:大納会、大発会の相場の動きに注目
2:年末年始の為替相場とニュースもチェック
3:上昇している「お年玉銘柄」に素直に便乗するべし!


【お年玉銘柄10選】6~10


【藤井英敏氏】
カブ知恵代表。日興証券、フィスコを経て'05年にカブ知恵設立。大型株から超小型株、IPOまで幅広くウオッチし、投資情報を提供

【小川佳紀氏】
フィスコ情報配信部株式アナリスト。岡三証券を経て'09年にフィスコ入社。個別銘柄分析を担当。日本証券アナリスト協会検定会員

※株価は12月16日の終値。目標株価は両専門家が設定
取材・文/森田悦子
― 2014年[お年玉銘柄]で初勝ち大作戦【2】 ―