吉田 恒 CFTC統計によると、投機筋の円売り越しは今年の最高を更新し拡大が続いている。ではこれは、2007年の円売り越し最高記録に迫る形で一段と拡大するのか。一方で、総建玉に占める円ショートの割合は過去の最高水準まで上昇していることから、円売りリスクの拡大にはやはり限界があるのではないか。


◆投機筋の円売りリスクテーク限界



 CFTC統計の投機的円ポジションは、11月26日現在で12.3万枚の売り越しとなり、今年の売り越し記録最高を更新した<資料1参照>。投機的売り越しは、2007年に18万枚まで拡大したことがあった。また、ユーロ売り越しは2012年6月には20万枚まで拡大した。では今回の円売り越しも一段の拡大に向かうのか。

※<資料1>はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=549208

円売

 一方で、総建玉に占める円ショートの割合は、11月26日現在で85%に達した<資料2参照>。一週間前の87%から小幅に縮小したものの、経験的に同割合が85%を超えると投機筋の円売りリスクテークは限界の可能性が高い。

 上述の2007年に円売り越しが18万枚まで拡大した局面、また2012年にユーロ売り越しが20万枚まで拡大した局面も、総建玉に占めるショートの割合は85%超で拡大一巡となっていた。このようなことを参考にすると、円売り拡大余地はやはり限られそうだが、果たしてどうか。(了)

※<資料2>はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=549209

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業。大手投資情報会社で編集長、代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。