吉田 恒 ドル高・円安が5月に記録した103円を更新するのはいつになるのか。過去の似たようなケースを参考にすると、遅くとも来年2月頃までにドル高・円安「続編」が始まるといった見通しになるのだが、果たして?


◆過去の似たパターンを参考に考えてみる



 ドルは対円で5月まで8か月連続で陽線となった後、一進一退が続いてきた。

 こんなふうに8か月連続の陽線は過去最長だが、1995年以降で調べたところ、7か月連続の陽線は2回あった。1995年7月から1996年1月にかけての局面と、2000年9月から2001年3月にかけての局面だ。

 この2回も、陽線の連続記録が7か月で途切れると、しばらく一進一退が続いた。前者は、ドルが月末終値で高値を更新、つまり新たなドル高が始まったのが1996年5月だったので4か月後だった。後者では、それが2001年12月だったので9か月もかかった。

 さて、今回ドル陽線記録がストップすることになった5月末の終値は100.45円だった。これを月末終値でドルが上回るのが4か月後だったら9月末だったが、すでにそれは過ぎた形になっている。9か月後だったら2014年2月という計算になる。

 こんな見方をすると、記録的な連続的ドル高・円安で使い果たしたエネルギーの補充が進む中で、新たなドル高・円安が再開するタイミングが近付きつつあるとは言えるだろう。(了)


円安

【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業。大手投資情報会社で編集長、代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。