ぐっちーさん アメリカがデフォルトするなんてデマを流した連中は本当に逮捕です。何を見て、どんな情報を基にそう言うのか?


 そもそもアメリカは'00年当初、GDP比で2.4%の財政黒字でした。いつも申し上げているとおり、これぞ経済成長のなせる業で、インテル、マイクロソフトに代表されるIT企業の収益で完全に財政が立ち直っていました。

 私が日本の財政に楽観的なのはこういう経験があるからでもあり、経済成長さえすれば財政赤字などは雲散霧消してしまうのです。しかし、その後ご存じのとおり無駄遣いの嵐で財政赤字に転落。リーマンショックまで起こし、'08年(ブッシュ大統領最後の年です)には逆にGDPの10.1%の財政赤字に。この場合、GDP比の大きさというよりわずか数年でこれだけの負のスパイラルに陥ってしまったというほうが重要です。そして、そこからなかなか抜け出せず、さらに赤字を増やすという状況になってしまいました。

 しかし実際、'13年現在ではかなり回復しており、GDP比でおよそ4.0%程度に収まる見込みです。アメリカは慢性的な赤字を垂れ流している……という感覚をお持ちの方が多いので注意してください。さらに言うとこのペースで行けばここ数年でGDPのおよそ2%程度の赤字に縮小する予測で、例のシェール革命もあり、財政回復はもっと早まりそうです。このことは現時点でのさらなる財政緊縮の必要はあまりないということを示しており、この点からも共和党のいう「長期債務削減」の必要性、というのはあまり根拠がありません。

⇒【後編】「“米デフォルト”デマで株価急落したら買い」へ続く
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【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウからブログを執筆するアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している