吉田 恒 23日から急に株価が急落するなどリスクオフ・ムードが広がった。中国の金利が急上昇し、6月に注目されたシャドーバンキング懸念の思惑が再燃したことなどがきっかけとされる。ただ、より本質的に重要なのは、リスクオンの限界圏に達し、リスクオフに反応しやすい状況になっていたということではないか。


◆リスクオン、オフを客観的に確認する指標



「恐怖指数」とされるVIX指数は、過去1年余り12-20ポイントのレンジ中心で推移してきた<資料参照>。その意味では、12ポイント程度はリスクオンの限界圏、20ポイント程度はリスクオフの限界圏となってきた。ここ数日のVIX指数は13ポイント程度での推移となっていたので、経験的にはリスクオン限界圏での推移だったわけだ。

⇒<資料>はこちら http://nikkan-spa.jp/526443/1025yoshida

VIX指数 こういった中で、中国要因をきっかけにリスクオフへの反応になったということだろう。別な言い方をすると、この中国要因に限らず、リスクオンへの反応は限定的で、リスクオフへ反応しやすい状況にあるということではないか。(了)

【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業。大手投資情報会社で編集長、代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。