吉田 恒 昨年までの「FX人気ナンバーワン通貨」、豪ドルは夏までの急落を脱し、最近は対米ドルで大幅に反発してきた。中期トレンドを見極めるうえでも重要な値動きになってきたのではないか。


◆中期トレンドを見極める2つの方法



 中期トレンドを判断するうえでは、52週移動平均線が参考になる。52週線は、中期トレンドに対する「ダマシ」が少ないというのが経験則の示すところ。従って、豪ドルが中期下落トレンドに入っているなら、52週線を豪ドルは大きく、長く上回らない。逆に大きく長く上回るようなら、中期豪ドル高トレンドの可能性が出てくる。

 その52週線は足元で0.99ドル程度<資料参照>。経験的には、「ダマシ」の最大限は5%以内、1か月以内。それを大きく超えるようなら、「ダマシ」ではない、つまり中期トレンドが豪ドル高ということになる。

⇒<資料>はこちら http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=525064

豪ドル

 もう一つの目安は。90日移動平均線からの乖離率を使う方法。豪ドル円、豪ドル米ドルの場合でも、基本的に同乖離率は±10%の範囲内で推移する。一方で、経験的には、中期トレンドと逆行する形で、乖離率がこの範囲を超えることは基本的にない。

 以上を参考にすると、中期豪ドル安トレンドでも同乖離率がプラス10%近くまで拡大する可能性はあるが、それを大きく上回ってくるようなら中期豪ドル高トレンドの可能性が出てくる。(了)

【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業。大手投資情報会社で編集長、代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。