物価高の昨今、生活に欠かせない食料品や日用品が充実する株主優待は必見。たかが数千円と侮るなかれ! 9月末に迫った権利確定日に乗り遅れず、効率よく優待ライフを送る方法を紹介しよう。

株主優待


◆コシヒカリ5kg、ギフト券3000円etc.で物価高に抗え!


 デフレ脱却を目指す政府・日銀の政策が功を奏しているのか、6月の消費者物価指数は1年2か月ぶりに前年同月比プラスに転じた。とはいえ、アベノミクスの恩恵を受けられず、給料が頭打ちという人は多い。そんな人が少しでも生活防衛する手段としてオススメなのが、株主優待銘柄である。

桐谷広人氏「生活必需品はほぼ優待で賄っています。現金を支払うのは家賃や光熱費、ネット代、新聞代、それに毎月田舎に帰る交通費くらいですね」

 そう語るのはプロ棋士で個人投資家の桐谷広人氏だ。優待を駆使すれば、米などの食料品を買わないどころか、有り余り「いつも知人に配っている」という。

 しかも、昨今のアベノミクス効果により業績が好転。優待を新設したり、年1回の優待を2回に変更したりする企業が目立つ。9月末は株主優待の権利確定日に指定している企業が多く、まさにチャンスの時期と言えるだろう。

 では、優待にはどんな視点が必要か。優待狙いを主力とした億超え投資家のJACK氏はこう話す。


◆自家消費できる優待内容の銘柄を探す


「まず重要なのは、自家消費できる優待銘柄を狙うこと。食料品がその代表格ですね。TOKAIやトーエルなら水が優待でもらえるし、よく行く店が決まっているなら割引券もいい。丸井グループは10%引きになる優待カードがもらえるので、スーツを買えば1万~2万円の節約はすぐできます」

 これは、食料品を扱うスーパーや百貨店でも同じ。近所の飲食店の銘柄を買うのも一つの手だろう。ほかにも、複数の優待内容を駆使すると、実質的な優待利回りが高まる銘柄もある。

「オススメはGMOインターネット。系列の証券会社での売買手数料を5000円までキャッシュバックしてくれるうえ、飲食店などで使えるクーポンサイトのギフト券(2000円相当分)、さらには配当ももらえます。すべて活用できれば、利回りは10%以上になります」(JACK氏)

 また、優待でダイレクトに換金できるギフト券や商品券なども欠かすことはできない。だが、ここには優待のプロならではのコツがあるという。

「全日空など多くの株主がいる金券の場合、時期を考えないと買い取り価格が低くなってしまう。優待が届いて供給過剰になる5月下旬、11月下旬は避け、ゴールデンウィークやお盆の前など需要の高まる時期に売ると高く売れるんです。私は、まずネット上でおおまかな相場を事前に調査し、行きつけの金券屋まで自転車で行き『今日の買い取り価格はいくら?』と聞いて少しでも高く売る努力をしていますね」(桐谷氏)

 何ともセコい話に聞こえるが、利回りを少しでも良くするには、地道な努力が必要不可欠なのだ。

⇒【次回】「[株主優待]マニアが薦める株9選」
http://nikkan-spa.jp/502933


【桐谷広人氏】
棋士(七段)。テレビにも出演する人気の個人投資家。『桐谷広人の株主優待入門』(宝島社)を10月に刊行予定

【JACK氏】
個人投資家。会社員ながら億超えを達成した人気ブロガー。 http://members3.jcom.home.ne.jp/echoes2001/

【みきまる氏】
個人投資家。関西方面在住の個人投資家。著書『まんがでわかる 株主優待だけでもっと優雅な生活』が9月13日に発売

― 権利確定日迫る![株主優待]銘柄完全マニュアル【1】 ―