ポーカーにはリングゲーム(キャッシュゲーム)とトーナメントの2種類がある。リングゲームは決められたブラインドのテーブルで、参加者同士が現金を取り合う。世界中のポーカールームで行われているが、日本で現金を賭けることは賭博罪の対象となる。

「日本でもアミューズメント店などでプレイできますが、ノーレートの気楽さからか、誰もが真剣味を持ってプレイしているとはいえず、スキルや経験値の向上には役に立ちません。ルールを覚える程度なら十分でしょうが……。ただ、トーナメントであれば、国内でも十分、技術を磨けます」(シマダ氏)

トーナメントでは、最初に参加者に配られたチップがなくなったプレイヤーから離脱し、最後まで勝ち残ったプレイヤーが優勝者になる。入賞者には海外トーナメントの参加権、旅費等が特典として与えられ、ノーレートでも白熱したバトルが展開される。日本でもWSOPの予選的位置づけの大会(AJPC)があり、優勝者は参加費(1万ドル相当)無料で招待される。

「WSOP入賞を目指すのであれば、参加人数40人以上、30分1ラウンド以上の大会に絞って参加するようにしてください。参加頻度については月1、2回程度で十分でしょう。プレイするときも、ツイた/ツカないと漠然と遊ぶのではなく、プレイの意図を明確にすること。できれば、真剣にプレイしている仲間を見つけて、プレイ後に個々のアクションを振り返ったりすると非常に勉強になります」

トーナメント中盤以降は、相手の“飛びたくない心理”や“ビッグスタックとは争いたくない心理”などを利用して、ブラインドスチール(プリフロップでのレイズで戦わずして相手をおろす)を多用する必要性も出てくる。とまれ、まずは実戦あるのみだ。





海外トーナメントで実戦経験を積め!



海外で行われるポーカーのトーナメントは参加費総額の90%程度が賞金となる。一般的には参加人数の10%ほどのプレイヤーが入賞になり、その順位に応じた賞金を獲得(インザマネー)できる。そこには、入賞間近の緊張感など、日本のトーナメントでは味わえないダイナミズムがある。

「一番のオススメは、早朝から深夜まで毎日どこかでトーナメントが開催されているラスベガスです。1日に3つ、4つ出ることができるので効率的ですし、プレイヤーのレベルも平均的です。ただ、ラスベガスは遠いですし、日本人も少なくアウェー感があります。まずは大きな大会をやっている時期のマカオがいいのではないでしょうか」(シマダ氏)

参加費20万円、最低優勝賞金3000万円の「マカオポーカーカップ」には100人以上の日本人が参加。また、その時期にはサイドイベントも多数あり、その時期には、1万円程度の参加費でエントリーできる大会も毎日開催されているなどの充実ぶりだ。

日本のトーナメントに慣れたら、海外の大会に参加してみよう。



 
【シマダ氏】
08年よりWSOPなど海外トーナメントで活躍。海外のポーカー書籍の翻訳、ポーカー戦略について解説したブログ「ポーカーの高速道路とけものみち」(http://d.hatena.ne.jp/shimadajp