株・円の急激な値動きに、取り残された投資家たち……。一方で住宅ローン金利は着々と上昇中。潮目が変わった今、成すべき投資とは?


【FX】



外国為替ストラテジスト 水上紀行氏Q:1ドル100円台のクソポジ処置はいかに?

「基本的には、アゲインスト(含み損)にならないように取引すべき。うまくいく取引は不利になっている時間が短く、含み損の幅も狭いもの。デイトレーダーなのに、1週間も含み損を抱えていたら本末転倒。早々に損切りすべきです」

 元三和銀行のトップディーラー、水上紀行氏の回答は明快。ただ、わかっているけど切れないわけで。

「それなら、今度は6月安値の93円台で損切り注文を入れておくこと。もしもこの水準を割り込むようなら、かなり相場は荒れますから。ただ、年内には再び100円台、中長期的には1ドル160円へ行くと思っています。それより、問題なのは豪ドルです……」

 その豪ドルは4月の高値105円台から、6月には90円割れと絶賛急落中だ。

「中央銀行が金利を引き下げていることが主因です。今後も金利低下、豪ドル安は続くと見られ、豪ドルについては一回、素直に切ったほうがいい」

Q:次の円安の波には乗りたい!どこで買う?

「本格的に円安の流れが再開するのは9月以降と思っています。為替市場では輸出入企業など実需の動きが非常に大切」

 頻繁に売ったり買ったりしない、腰の据わった実需筋の動きは市場を決める大きな要因だ。

「季節的に8月は米国債償還の月。日本企業が持っている米国債の償還、あるいは利息部分で受け取った米ドルを円に換える動きが発生するので、円高に振れやすい。それが終わるとともに、ヘッジファンド勢などが本格的に仕掛け始める月でもあるのが9月です」

 ということは、夏場が仕込みどきだということ。レベル的には?

「7月初旬に100円台に乗せましたが、反転下落する場面もあるはず。反落して97円を割るくらいまで落ちてきたら買っていいのでは」

 ぜひ、この見通しを参考に。

'85年以来下げ続けてきたドル/円は昨年歴史的な大転換を達成。長い上昇トレンドは確実!?

 
【外国為替ストラテジスト 水上紀行氏】
三和銀行では「三和の水上」として為替市場に名を轟かせる。的確な分析で人気。http://www.banya-mktforecast.jp/

― 賢人が解決![アベノミクス 110番]【2】 ―