株高・円安のプチバブルも最近は乱高下続きで難しい相場が続く。が、儲けのタネは意外な豪ドルにあった!

⇒【前編】「ソロスの日本株買い」報道はタイミングがよすぎる!?
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◆【中編】株高・円安再開はもう少し待つべし


西原宏一氏「超長期的には1ドル110円を目指すと見ていますが目先では難しい。アベノミクスの『第三の矢』、成長戦略は的外れで、海外勢は失望しています。安倍政権が打てる手はすべて打ち、海外勢に『意外とやるじゃん』と思わせたとき円安トレンドが再開する」(元シティバンクのチーフディーラー西原宏一氏)

 安倍政権に課されたハードルは低くはなさそう。でも、やってもらわなきゃ困る話でもある。そうなると当面の見通しは?

「7月の参院選を控え、安倍政権は大胆な政策を打ち出しにくいでしょうから、日経平均1万6000円超の展開はイメージしづらい。そうなると、目先は1ドル95~100円程度でのレンジ相場では」

 5月までのようなアゲアゲ相場再開はもう少し先になりそう。

「海外のヘッジファンド勢が今年前半のテーマとしていた『円売り・日本株買い』は十分に儲かったこともあり、いったん小休止。では、何を取引するのがいいのかというと、今は断然、『豪ドル売り』」

 豪ドルは、4月に1豪ドル105円をつけたものの、6月には90円50銭まで急落している

「オーストラリアの中央銀行は5月、不意打ち的に金利を引き下げただけでなく、『豪ドルのレートは高すぎる!』と中央銀行の総裁が公に発言し、急落しました」

 が、すでに急落し、ひと相場終了ならば、手遅れなのでは。

「ところが、急落後の6月に入っても、中銀総裁は『まだまだ豪ドルは高い!』と再度発言しているんです。下落余地はまだ大きい。ただ、豪ドル/円については15円幅も下落済み、対ユーロでも豪ドルはかなり落ちたので、狙いは対米ドルでの豪ドル売りですね。中銀総裁が目安にしているのも豪ドル/米ドルですから」

 豪ドル/米ドルでの豪ドル売りって、つまり米ドル買い。アメリカでは金融緩和の「出口」論議が高まっており、ドル高が濃厚。その点からも有望な通貨ペアだ。

「目先のターゲットは0.925。もう少し長めなら0.9がターゲットです。豪ドルが少し上昇したところでの『戻り売り』がいい」

 下落トレンドといっても途中途中では上昇局面がある。そんなときにできる戻り高値を狙って売るのが「戻り売り」だ。その戻り売りの場を見つけるのに、西原氏が使っているひとつが「RCI」だ。

 売られすぎ買われすぎを示すオシレーター系のテクニカル分析であるRCI。100の天井近くにいけば強い上昇トレンド、マイナス100付近の底にいったら、市場は強い下落トレンドにある。

⇒【後編】http://nikkan-spa.jp/461646

 
【西原宏一氏】
シティバンク・チーフディーラー、DBSプロップディーラーなどを経て、'09年に独立。今、注目度ナンバーワンのプロトレーダー。初の著書『30年勝ち続けたプロが教える シンプルFX』が好評発売中

― カリスマ・トレーダー西原宏一が断言「豪ドル売りに妙味あり!」【2】 ―