今がピークの高値づかみで、旬の商材を売り抜けるプロがいる。坂本貴男氏は、この年末年始の3か月間で、韓流アイドルグッズだけで約25万円も売り抜けた。

「もう、グン様のおかげですね。彼のブームが来ると直感したので、DVDやグッズを集め、ヤフーオークションに出品し、儲けさせてもらいました」

普段はPC教室、中古PCのネット転売と多忙な坂本氏。そんな中、どのように流行の波をとらえ、副業で最高の利益を上げることができたのか?

「芸能やアニメ情報は、1年先の動向を簡単に知ることができます。雑誌や新聞の新年号には、今年公開の映画などが書いてありますよね。その情報の中から、“見たい映画ランキング” など注目されている作品やテーマをピックアップしていくのです」

韓流スターのチャン・グンソクの場合、韓国の友人からのブームが来ているという情報。また、女性誌で人気に火が付いているのを目の当たりにして、行けると確信を持ったという。

商材のテーマを決めたら、さらに詳しく調べるのが坂本流。なぜなら、氏の場合、商材を入手する方法はいたって“普通”だからだ。特殊なコネや裏ルートも使ってはいない。今回売れたDVDのほとんどはアマゾンの中古市場。他のグッズは定価で仕入れることもあるという。エンタメグッズは落札者との情報戦だからだ。

「定価のある商品は、あまり強気な価格は付けません。なぜなら落札者も事情通ですから、定価を知っています。では、どうやって儲けを出すかというと、“今が旬”のプレミアム値段を付けることと、ネットで扱っていないようなものを狙うのです」

たとえば、コンサート会場限定のスケジュール手帳。これは、グン様ファンのブログを毎日チェックしていたからこそ手に入れることができた情報。

「タレントのオフィシャルHPはもちろんですが、ファンのブログもあなどれません。公式HPよりも早く、そして細かく情報が載せられています。そして、何より親切。ファンのブログにグッズの質問をしても、いやがることはありませんでした」

必要があれば現場へも足を運ぶ。コンサート会場や新大久保にしかないグッズの情報を得ると、休みの日に買い出しに行くという。


グン様フィーバーに便乗して荒稼ぎ!!


『2010ジャパンツアーDVD プレミアムエディション』『2010ジャパンツアーDVD プレミアムエディション』
ここ数か月で最大のヒット商品。中古のDVDをアマゾンで入手し、ヤフオクやイーベイで販売。勢いに乗り40本を売り抜けた!!

仕入れ:6400円
売値 :1万700円

4300円の利益


『2011ライブ&ドキュメンタリーDVD限定チョコボックス付き』『2011ライブ&ドキュメンタリーDVD限定チョコボックス付き』
発売期間限定だったグン様仕様のチョコレートのジャケットをおまけにつけたところ大好評。コレクター心をくすぐった

仕入れ:4000円
売値 :7000円

3000円の利益

『コンサート会場限定・ヒョウ柄手帳』『コンサート会場限定・ヒョウ柄手帳』
ファンのブログをチェックしていたからこそ入手できた、コンサート限定グッズ。洗練されたデザインで争奪戦となったアイテム

仕入れ:3000円
売値 :6000円

3000円の利益



お宝を見つけるポイントは雑誌を使った情報収集力


『日経エンタテインメント!』 日経BP社
計画的な仕入れと販売で重宝しているのが新年号。この1年の映画公開の予定を把握してプレミアムが付きそうなグッズを予想

『CD&DLでーた』エンターブレイン
専門ジャンルのことは、専門誌でチェック。ブレイクしそうなアーティストについては、コンサートツアーの予定も把握している

ライブ会場でまとめ買い
エンタメグッズの場合、コンサート会場でしか購入できない限定品も多い。グッズの情報を得れば、休みの日に買い出しに行く



商品を高値でさばくにはタイミングが命だ!


「映画やドラマの公開日に合わせて、オークションに出品するようにしています。数か月をかけて、グッズを集めて人気がピークに達する日を待ちます。話題になってから準備しても遅いのです。この手の商品の値段はすぐに崩れてしまうのですから」

的確にピークを狙う坂本氏だが、あまり強欲な値段は付けていない。それで儲けが出るのだろうか?

「私が重視するのはリピーターです。コンスタントに高収益を上げることができているのは、常連客から逆リクエストを受けているお陰です。リピーターの方から、“このグッズが欲しい”と言われる場合は、大抵どこに売っているか指定されています。あちこち当たる手間もかかりませんし、また仕入れる前に資金が振り込まれるのもメリットです。確実に売ることができるので、無駄な動きが少なくなりました」

地方在住のファンに対しては、プレミアムの利ザヤのみならず買い物代行のようなビジネスも成立するのだ。確実な注文が何件もあることが、不確定でリスクの大きいネット取引で大きく利益を得られるコツである。


メイド・イン・ジャパンのブランド力を生かそう!


ネット転売が珍しいビジネスモデルでなくなった今、競合相手の存在は常に悩みの種。いくら旬の商材とはいえ、マネされてしまえば、値崩れを引き起こすのは時間の問題。そこで、坂本氏がオススメするのが、仕入れが主流のイーベイへ出品することだ。

「実は今、売り上げの5割以上をイーベイにシフトしています。輸入品を購入するとニセモノをつかまされる可能性がありますが、輸出ならダマされません。お金に関しては、今はPayPalで決済も早いですし、困ることはなにもありませんね」

坂本氏は、イーベイで取引を始めてから、月の売り上げが43万円に達し、トップセラーに認定されたという。いわば、海外でもお墨付きを得たのだ。この背景には、日本人ならではのメリットがあるという。

「まず、英語の壁があるのでライバルが少ないです。私は教室でもイーベイへの出店を勧めているのですが、実はそんなに難しいことないのですけどね。さらにもう 一 つは、日本というブランドです」

海外では、日本製品というのは、ずいぶん信頼が置かれているらしい。先のグン様グッズも含めて、海を越えて日本製品のリクエストが来るという。

「“日本人はすごくもったいない。すごいクオリティを輸出しない” って言われています。私もその通りだと思います。今や私の取引のクオリティの維持には日本製品は不可欠です」

狭い日本を飛び出て海外進出だ!

 
【坂本貴男氏】
PC教室「パソコンコミュニティ」主宰。教室運営の傍ら、中古PC転売でも月30万円を達成。エンタメグッズは、イーベイでも販売中
http://ameblo.jp/p-community/