岩手県紫波町で地方再生の仕事をしていたというぐっちーさん。この仕事を通して、地方の可能性を大いに感じたという。驚異の食糧自給率170%を誇る紫波町を例に地方経済再生のシナリオを語った。


◆今後は都会にも負けない安全と豊かな生活を掲げ、地方が発展することが不可欠


現役金融マンぐっちーさん ご存じの方も多いと思いますが、私は3年ほど前から、岩手県紫波町という所で地方再生の仕事をしています。地方再生というと、工場や大型スーパーの誘致を目指して政府の補助金を獲得、税金を投入して企業の優遇策をとる。ということばかりやりますが、シャープなどが撤退した関西の某市などの例でもわかるように、大企業は儲からないとすぐ撤退するので、税金の無駄遣いになるだけです。

 地方が本当の発展をするには、その土地の値段を上げる必要がある。我々の場合、駅前の開発絡みだったので、儲かる建物でなければ、それは墓石と同じ、という発想で取り組み、それを支えるファイナンス手法を、私が監修しました。これはサブプライムなどで問題になった「悪名高き」証券化を応用したもの。株式部分とローン部分にファイナンスを区分して、建物の価値が上がった分はすべて株主である、地元の皆様に還元されるという手法です。即ち、彼らが頑張れば頑張るほど売り上げが増え、土地建物の価値も上がるので、必死になる。これこそが本当の地方再生モデルです。

 おかげさまでオガール紫波という商業施設を昨年6月開業以来、何と年間換算で90万人!という集客を達成。今後、この発想を津波の被害に遭った沿岸部でも使っていただく予定です。

⇒【後編】「日本には食糧自給率170%の町がある」
http://nikkan-spa.jp/430221



【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している