吉田 恒氏 2011年11月から続いている今回のドル高・円安は、過去のドル高・円安のペースに比べて「速い」と思いますか? それとも「スロー」だと思いますか? 実は、ここに来て平均ペースを大きく上回り、「最速ペース」に急接近するところとなってきたようなのです。


◆2013年末95円なら「平均」、114円以上なら「最速」


 今回のドル高・円安は、2011年11月76円から始まったので、約1年半、76週経過しています。ところで、1988年以降、これまで4回あったドル高・円安局面で、76週経過した時点でのドル上昇率は14‐34%、平均22%程度でした。これに対して今回のドル上昇率は30%程度に達しているのです(下記<資料>参照)。

※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=425038
<資料>

 <資料>のように、今回のドル高・円安は、60週を過ぎる頃までは、平均ペースを大きく下回り、むしろ「最低ペース」に近い「スローなドル高・円安」でした。しかし、この数か月の安倍・黒田円安、「アベクロ円安」により、一気に平均ペースを大きく上回り、むしろ「最速ペース」に接近するところとなってきたわけです。

 ちなみに、今年の年末で、今回のドル高・円安は2年2か月経過することになるのですが、その段階でのドル上昇率の平均は26%、最高は50%。それを今回に当てはめると、それぞれ95円、114円という計算になります。

 つまり、今年の年末時点で、ドルが95円を上回っていると平均ペースを上回るドル高・円安が展開しており、もしも114円すらも上回っているなら、今回のドル高・円安は「最速ペース」になっているといった意味になるわけです。(了)


【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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