アベノミクスという造語を作り、景気は絶好調と言わんばかりに煽るメディアたち。日経平均株価も順調に上がり、期待感は増すばかり。しかし、ぐっちーさんがこの状態に一石を投じた。なぜ株は上がって、国債金利が下がるのか?


◆金融市場の指標でもっとも大事なのは国債市場である!


(現役金融マン ぐっちーさん)

現役金融マンぐっちーさん 金融市場にとって大事な指標があるとすればそれは国債市場です。株価は一企業の業績結果でしかありませんし、為替は交換レートの決定指数でしかありえません。

 しかし国債金利は、全ての日本企業の資金調達レートを決め、皆さんの預金や生命保険の多くは国債で運用されるわけであって、重要性は計り知れません。しかし、朝6時からやっているビジネス番組で国債に関する言及はほとんどない。

 私にはこれは皆さんを冒涜しているとしか思えません。まあ、一つに国債市場というのは株式と違い、一定の知識が必要なのでアホなコメンテーターレベルでは何もしゃべれない、というのは確かです。きちんと勉強しないとわからない。しかし、だからといって放置していいことでもないので、ここでしっかり解説をしていきましょう。

 シェール革命などで景気が回復し絶好調になりつつあるアメリカでは、当然国債金利は上昇。景気が良くなると資金需要が増え、資金を取り合うので金利が上がる、というのが経済学の教えです。昨年7月には1.4%だったアメリカ国債10年物の金利は今や2%を超え、今後も上昇することを示唆しています。中央銀行であるFRBがこれまでの緩和姿勢を変えないと明言しているにもかかわらず金利が上昇しているわけです。

⇒【後編】なぜ株は上がって、国債金利が下がるのか?
http://nikkan-spa.jp/408763



【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している