日本の金相場がかつてない賑わいを見せている。海外とは対照的に、金先物価格が32年ぶりの高値をつけたのだ。背景にあるのは急激な円安。一種、アベノミクスが巻き起こした“金バブル”なのだ。果たして、金投資で一攫千金を得る方法は残されているのか?【後編】

⇒【中編】東京金先物の押し目は4600円台
http://nikkan-spa.jp/387037


◆金売り&プラチナ買いなら短期でも勝機アリ!


 金の現物買いを【中編】でお勧めしたが、一方で、金を“売って”稼ぐ方法もある。FXに先物、オプションなどあらゆる金融商品に投資してきたサラリーマントレーダー、ランケン氏が解説する。

「僕がやっているのは、CFDでプラチナを買って、金を売るという方法。同じ貴金属なだけあって、2つの値動きには強い連動性があるのですが、より希少性の高いプラチナのほうが金よりも高値で取引されてきた。この法則を逆手に取って、2つの値幅が狭まったところでエントリーし、その後の乖離を狙うわけです。’09~’10年にかけてはプラチナが金を400ドル近くも上回るときがあって、その価格差をうまく取って元手を4倍に増やすことができたんです」

 実は、この2つの貴金属価格は昨年後半にかけて逆転現象を起こしていた。プラチナが金を下回る異常事態が続いていたのだが、今年1月に入ってプラチナが急騰。現在、ようやく金を25ドルほど上回る水準を回復してきたのだ。

「この価格差は今後、さらに広がると予想しています。全体の8割の生産量を誇る南アフリカの鉱山で大規模なストライキが起こり、プラチナは供給不足に陥っていることを考えれば、プラチナが金より100ドル以上高くなってもおかしくない。この方法なら金が値上がりしても値下がりしても利益を出せる。アメリカが金融引き締めに動いて、金が急落した際には価格差が開いて大きな利益が得られる可能性もある」

 短期的に金が下落トレンドに転換しても、これなら勝機アリ。10年も金が値上がりするのを待ってられない……という人は一度試してみるべし!

⇒【グラフ】プラチナと金の値幅取りなら短期勝負も可!?
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プラチナと金には強い連動性と、希少性ゆえにプラチナが金を上回って推移するという傾向が。そのため、値幅が縮小ないし、プラチナが金を下回ったところで金売り&プラチナ買いを進めれば、その後の乖離で大きな利益を得られる
【上図】プラチナと金には強い連動性と、希少性ゆえにプラチナが金を上回って推移するという傾向が。そのため、値幅が縮小ないし、プラチナが金を下回ったところで金売り&プラチナ買いを進めれば、その後の乖離で大きな利益を得られる


【豊島逸夫氏】
旧三菱銀行、スイス銀行などで貴金属ディーラーとして活躍後、金融アナリストとして独立。特に、金相場とグローバルマネーに精通

【ランケン氏】
あらゆる金融商品に投資してきた経験を持つサラリーマン投資家。『南アフリカ研究所』http://fxzar.blog54.fc2.com/『CFDステーション』http://cfd-station.com/の2つのブログを運営

― 東京金先物[1ドル=100円]で大化けの可能性を探る【3】 ―