現在、アベノミクスと浮かれている日本。しかし、この状態は安倍さんが引き起こしたことではなく、むしろアベノリスクが心配だ、と語るぐっちーさん。とはいえ、アメリカの景気回復が続けば、問題はないという


◆最大のスポンサー・アメリカの景気回復が続けば、日本も安心


(現役金融マン ぐっちーさん)

現役金融マンぐっちーさん わたくしは昨年9月あたりから完全にアメリカは景気回復のプロセスに入った、と宣言しました。もしオバマ大統領が選挙に負けると、おいしいところをロムニー候補にもっていかれるので大変な損になる、とも書いています。「財政の崖」問題などを指摘する人も多く、当時はかなり反論がありました。しかし、2月1日に発表された雇用統計を見ると回復の足音が確実に強まっています。

 前から申しているように「財政の崖」問題自体その影響はせいぜいGDPの5%程度。GDPを1年分飛ばして未だにその償却が済んでいない、あのリーマンショックに比べればはるかに影響は少ない。また、今回の選挙であまりにもエキゾチックなことを並べ立てた共和党は全く支持を得られなかったと言ってよい。

 まして昨今発生している銃乱射による無差別殺人事件の頻発は、全米ライフル協会を大きな支持母体とする共和党にとってはさらなる逆風。つまらないことで民主党と戦っていると、共和党自体の存在基盤まで問われかねない状態です。

 銃、妊娠中絶問題、金持ち優遇となれば人口の半分いる女性や、間もなく全人口の40%にも達すると言われるヒスパニック系などからの支持は得られず、経済政策についても改めてオバマ大統領の正しさが再認識されることでしょう。

⇒【後編】「シェールオイルで米景気は底堅い!?」へ続く
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【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している