吉田 恒氏 円安、外貨高が、この数か月で一気に広がりました。これだけでも、外貨投資の魅力はかなり高まってきたと思いますが、さらに今度は外貨の金利上昇に伴う内外金利差という、もう一つの魅力の「復活」も追随すると私は考えています。


◆次にやってくる「もう一つの外貨投資の魅力」


 最近私は、全国セミナーということで、地方でもお客様を前に講演することが少なくありません。ちょうどこの3連休も、九州方面での講演を行ってきました。

 そういった講演で、最近私は冒頭から以下のようにお話しするのが基本になっています。「この円安は、少なくともあと2年は続くと私は思っています。そしてその2年の間に、今度は内外金利差が拡大し、FXでいうところのスワップポイントが復活するといったもう一つの魅力が戻ってくるのではないかと私は考えています。ではそう考えている根拠を、これから述べていきたいと思います」。

 さて、このコラムでは詳細に根拠を述べる余裕はないので、簡単なことだけ確認したいと思います。ドル高・円安の平均持続期間は2年半、そしてその間のドル上昇率の平均は4割程度です。今回のドル高・円安は、2011年11月、75円台から始まったので、すでに1年以上、2割以上のドル上昇となりましたが、過去の平均以上のドル高・円安が展開するなら、あと2年はドル高・円安が続き、そして100円を超えていく計算になるわけです。


◆専門家も注目し始めた金利急上昇のシナリオ


 では、外貨の金利上昇、内外金利差とスワップポイント復活はどのように考えたらよいでしょう。

 例えば米金利、なかでも米長期金利は一時2%を大きく下回る史上最低水準まで低下しました。これは、実は米景気との関係で説明できないものです。代表的な米景気指標との関係からすると、米長期金利は3%を大きく上回っていてもおかしくないのです。

 では景気で説明できない米金利低下をもたらしたのは何か。それを比較的上手に説明してきたのは、欧州債務危機、ユーロ危機でした。ただそのユーロ危機も、最近にかけて最悪期は過ぎたとの見方が強まってきました。

 それなら、米景気で説明できない「異常な金利低下」は、景気で説明できる正常な範囲へ修正に向かう可能性があるとの見方が、少しずつ専門家の間でも注目されてきたようです。ただ、その「正常化」は、さっき見たことからすると、米長期金利が2%から3%を大きく上回っていくということですから、その実現次第では金利急騰になる可能性があります。

 そうなると、日本の金利もある程度上昇するでしょうが、内外金利差としては拡大、外貨投資のもう一つの魅力になる金利差の享受という環境が戻ってくると私は考えているわけです。このお話を、より詳細に聞きたい方は、これから3月にかけて始まる全国セミナー後半(大阪、名古屋、東京)にぜひご参加ください。(了)


【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など
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