吉田 恒氏 なかなかドル安・円高に戻らなくなってきました。どうやら中長期的にもあの円高は完了し、円安に変わったのかもしれないと思い始めた人も増えてきたのではないでしょうか。そうだとしたら、そもそも円安はどのぐらい続くものかわかりますか?


◆ドル高・円安ペースの「常識」とは?


 <資料>は過去4回のドル高・円安について調べたものです。これを見ると、ドル高・円安の継続期間は、最短が1年5か月、平均が2年4か月、そして最長は3年4か月でした。

※<資料>はコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=367394
<資料>

 今回のドル高・円安が2011年11月から始まったと仮定し、過去の実績を当てはめてみると、最短で終わるなら2013年3月まで、平均ペースなら2014年3月、最長なら2015年3月まで、それぞれドル高・円安が続く計算になるわけです。ではその中でドル高・円安はどのぐらい進むものなのか。

 <資料>を参考にすると、ドル上昇率の最小は22%、平均は42%、最大は何と83%にも達していました。ではこれを今回に当てはめると、今回75円台から始まったドル高が、過去の実績の最小にとどまるなら92円まで、平均的なドル上昇となるなら107円、過去最大のドル上昇に肩を並べるなら135円までドル高・円安になる計算となるわけです。

 過去の実績の最短、最小のドル高・円安に今回とどまるとしても、2013年3月まで、そして92円程度までドル高・円安になるといった計算になるわけです。その意味では、このところのドル高・円安はさすがに急ピッチで、このままさらにドル高・円安が進むのにも限界があるでしょうが、まだドル高・円安が完全に終了するには早いということではないでしょうか。

 それどころか、仮に「平均のドル高・円安」にとどまるとしても、それはまだ1年以上続き、20円近くドルが上がる可能性があるわけですから、まだまだドル高・円安も相応の余力を残している期待がありそうですが、果たしてどうでしょうか?


【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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