日経平均が8000~9000円台で足踏みするなか、いつの間にか上昇銘柄を続出させているIPOマーケット。大型株がやりづらい不況下では中小型株に資金が集まりやすいのだが、特に相場が冷え込むとIPOが活気づくとも言われている。その理由は何なのか? 探ってみた!【後編】

⇒【前編】相場が冷えるとIPOが活気づく!?
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◆当てずともIPOで勝つにはどうする?


優良IPO銘柄は公募価格を初値が上回り、高値をつけた後1~2か月程度もみ合いが続く。そこで初値を割らない銘柄はとりあえず買い。その後の再上昇が期待できる。もちろん大きく崩れたら損切りだ【右図】優良IPO銘柄は公募価格を初値が上回り、高値をつけた後1~2か月程度もみ合いが続く。そこで初値を割らない銘柄はとりあえず買い。その後の再上昇が期待できる。もちろん大きく崩れたら損切りだ

 来年もさらに活況になりそうなIPOマーケット。とはいえ当たらなければ話にならない。活況なIPOマーケットを利用し、うまく投資する手法はないのか?

「一番簡単なのは、公募価格割れせずに上場した直近IPO銘柄を買うことです。昨今の傾向だと、月に1回は優良銘柄のIPOがあるのですが、その銘柄の上場に連動して、その少し前にIPOした銘柄に再び注目が集まり、上昇する。それを狙って買うのです」(フィスコ株式リサーチ部アナリスト小川佳紀氏)

 多くの優良IPO銘柄は上場後、いったん値下がりしても、しばらくもみ合った後、再び上昇している。このもみ合っているところで、買ってみるということだ。

「その際、注意したいのが大口投資家の動向です。ベンチャーキャピタルなどの大口の投資家は、上場後、一定のロックアップ期間(株を売れない期間)があるので、そこで大量に売られるかどうか、見極めなければなりません。大量に売りが出ると、需給が崩れてしまいます。ロックアップが外れる条件はさまざまなので一概には言えませんが、上場後1~2か月は、大口の売りがあるかどうか、注意が必要です。ここで初値を割ってしまった銘柄は、その後賑わう可能性は低いでしょう」

 狙うは、IPO後1~2か月経て、もみ合っている初値割れしていない銘柄というわけだ。

 また、年明けにも予定されている西武HDの上場に合わせて、最近鉄道関連株が高くなっているが、こうしたIPO銘柄と同セクターを買うのもありなのだろうか?

「IPOの主幹事会社は少しでも高く公募価格を設定したいはず。公募価格というのは、類似銘柄の株価から決定されますので、少しでも公募価格を上げたければ、類似銘柄の株価が上がってないといけないのは確かです」

 事実かどうかは別として、鉄道関連銘柄についてのリポートが出回っており、鉄道関連銘柄が上昇していることを考えれば、こうした大型上場に合わせて、類似銘柄を買ってみるのは面白いだろう。

「来年の大型上場といえば、リクルート。人材派遣関連銘柄に、動きがあるかもしれません」

 爆騰間近のIPO銘柄。この流れに乗り遅れるな!

⇒’12年IPO全46銘柄一覧【画像】はコチラ
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【小川佳紀氏】
フィスコ株式リサーチ部アナリスト。中堅証券会社を経て現職。中小型株や新興市場株の分析から、為替相場まで幅広く担当する

取材・文/宏志(本誌) 図版/ミューズグラフィック
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