いよいよ12月16日に迫ってきた衆議院議員総選挙。民主か自民か、それとも第三極か!?、と連日メディアが騒ぎ立てている。そんななか、ぐっちーさんが、本質を見極め、日本経済のためにやるべきことを語った。


◆日銀のせいにせず、政府がやるべきことをやればいいんです


(現役金融マン ぐっちーさん)

現役金融マンぐっちーさん いよいよ総選挙。ジャーナリストはいつもの悪い癖で、既に自民党の政権復帰前提で話をしています。極端な金融緩和を日銀に強制して「輪転機でどんどんお金を刷ればいい」、というバカげた安倍総裁の与太話にアベノミクスなる造語まで作り出しました。誰かが言い出すと原典を確かめずに横並び報道をするのは、日本のマスメディアの本当に悪い癖。SPA!読者の皆様はゆめゆめ騙されないように。

 今回、自民党のマニフェストは政策パンフレットという形で簡便にまとめたものがあります。しかし、隅々まで読んでも、谷垣前総裁の時代に自民党が主張してきたことそのまま。谷垣さんが総裁でも全く同じ内容だったと予想でき、アベノミクスなどはどこにも存在しません。しいて言うなら教育問題について、谷垣時代にはなかったものがあるくらい。

 誉めるつもりはありませんが、自民党が野党時代の3年間にあれこれ試行錯誤してきた政策の総合集が今回の政策の骨子です。経済政策も、経済成長目標を掲げる、日銀法を改正する、あたりが目新しい政策ですが、いずれも前総裁のときに出ていた話ばかり。要するに安倍総裁が脱線して勝手に「輪転機」話をしただけ。問題にするなら彼の理解能力と知識の不足、あるいは相変わらずの失言癖、というリーダーとしての資質の問題で政策の問題ではないでしょう。それを原典も確かめもせずに尻馬に乗る大手メディアの浅はかさは嘆かわしい……。

 白川総裁は当然反論。11月26日の名古屋で行われた講演会にて、いつもの通り極めて冷静かつお上品に自民党政策の問題点を指摘しました。

⇒【後編】へ続く『政府がすべきことは「減税して内需拡大」の一択だ!』
http://nikkan-spa.jp/342875



【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している

― 日銀のせいにせず、政府がやるべきことをやればいいんです【1】 ―