軟調な相場が続く日本株市場であるが、なかには奇怪な動きをする銘柄がある。そういったものの多くは水面下で株を買い集められていて、敵対的TOBや買収合戦に発展する可能性を秘めている。今、兜町で噂されている「株買い集め」の実態と背景を事情通が明かす!


◆米系投資顧問が買ったアシックスの今後は?


アシックス 株式情報ベンダー勤務のA氏によると、「アシックスには、米国系投資ファンドのテンプルトン・インベストメント・カウンセルの手が伸びている」とのこと。

「このファンドは、日本で言えば投資顧問業者のような存在です。『これは!』と思った企業には大胆に投資し、総発行株の5~10%まで一気に買い進むことも珍しくありません」

 海外売上高の拡大に比例して外国人株主比率が高まるといわれるが、アシックスは海外売上高比率が6割を超え、特に欧米での販売拡大が著しい。

「となれば、海外ファンドの目にとまるのも当然。売上高はここ10年以上増え続けていますが、好業績の割に配当は税引き後利益の2割にも満たない低水準が続いています。連続成長と増配への期待が評価されたと見られます」

 ただ、株価は業績成長を先取りする形で上げてしまったため、1100円水準で頭打ち気味。

「買い手としては今が正念場でしょう。買い付けだけでなく退却も早いファンドでもあり、上がるにせよ下がるにせよ、今後の株価急変の主役になりそうです」

成長を先取りしたか、1100円が上値の抵抗に。1200円近辺にも節目があり、一段高は難しい?
【右図】成長を先取りしたか、1100円が上値の抵抗に。1200円近辺にも節目があり、一段高は難しい?


― ヘッジファンドらが今、買い集めている爆騰株を徹底分析【4】 ―