勝ち組トレーダーはいかにして有意義な情報を早く入手しているのか? その疑問に答えるべく、投資のプロたちが、こっそり使っている情報ツールを徹底調査した!


【FX 海外情報系】

大手証券のレポートや便利なMT4ツールも!


【右図 forex live http://www.forexlive.com
海外ニュースサイト。注目はたまに掲載される証券会社などの売買推奨情報。ツイッターで最新記事のヘッドラインが流れるのでそちらでチェックすると便利




【左図 IDEAglobal http://www.ideaglobal.com
シンガポールの大手為替情報会社。そのスタッフには元ブンデスバンク(ドイツの中央銀行)総裁など中央銀行OBを多数擁する






【右図 FOREX FACTORY http://www.forexfactory.com
多くの利用者が集まるMT4の掲示板サイト。EAやインジケーターが無料で公開されていることも多く、新手法などの議論も活発に交わされている



日本人にとって永遠の課題ともいうべき英語。コンプレックスを抱いている人も多いのでは。だが、FXの世界では英語が公用語。避けては通れない道だし、その先にはお役立ち情報が詰まっている。「短期売買ならチャートの読解力だけで勝てるでしょうが、中長期だと英語の読解力があると便利」

いや、わかっているんですけどね……と耳の痛い話をするのは元シティバンクのチーフディーラーであるCKキャピタルの西原宏一氏。

「英語に自信がない人だって、英語のHPを役立てることができるんです。例えば、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスといった大手証券会社が出す売買推奨情報は参考になるし、それで市場が動くこともある。個人的に注目しているのは『FXコンセプツ』。為替ファンドの大手ですが、ここの予測は精度が高いと評判ですね。こうした情報、知りたいですよね?」

でも、英語なんでしょ……?

「もちろん。こうした情報はたまにニュースになって流れたりします。それをチェックするのに便利なのが『forex live』。英語の為替情報サイトです。英語とはいえ、『ココで買え、ターゲットはいくらで損切りはココだ』といった程度なら、中学生レベルの英語力とFXの知識さえあれば簡単に読めますよ」

確かにFXの世界で使われる英単語なんてそんなに多くはないし、細かい文法を気にする必要もない。

「僕だって記事の本文を読むことはそんなにない。ヘッドラインを眺めているだけでも『今、何が市場のテーマになっているのか』がわかってくると思います」

一日一回でもforex liveを眺めてみる習慣をつけるといいかも。なにせ虎の子の資産を投じているんだから少しくらいの手間は惜しむべからず。

「同じように考えるのか、投資家さんの英語熱、高いですよ。僕の経済英語スクールも盛況ですもん」と話すのはFXやCFDを駆使して株、為替、債券などをグローバルに取引するランケン氏。趣味が高じて経済英語スクールを開講した英語好きでもある。そのランケン氏が教えてくれたのは『IDEAglobal』。「ココ、欧米の中央銀行OBが多数在籍しているんです。ブルームバーグが『もっとも正確に予測した調査会社』と発表したこともある。もちろんレポートはプロ向けなので個人じゃ手に入らないけど、たまにサンプルとしてレポートを無料で公開するのでチェックしています」

さらに匿名を条件に、あるFX投資家が教えてくれたのはこんな情報。「メタトレーダーの自動売買EAを販売している人のなかには海外のメタ利用者が作って無料で公開しているEAを勝手に販売している人も。逆に言えば、世界のメタ利用者が集まるサイトやフォーラムでは、日本では知られていない有用なEAやインジケーターを集めることができる。作者が検証のために無料で公開していたりするんです。有名なところだと『FOREX FACTORY』や『FOREX TSD』。チェックしていると面白いですよ」

自動売買派やスウィングトレーダーなら英語HPも見ておきたい。


【FX 指標系】

指標直後の乱高下をチャート&動画でDB化!



【右図 Forex Peace Army http://www.forexpeacearmy.com/forex_news_calendar
経済指標発表前後のチャートがデータベース化されたFX総合情報サイト。指標関連の情報は「ForexCalendar&Tools」から見られる




【左図 羊飼いのFX記録室 http://top.fxrec.com/
日々の経済指標が重要度とともに毎朝更新され、主要な指標については過去の発表時の動画が保存された「FX記録室」へのリンクが貼られる




「言いたくなかったんですけど……経済指標なら『Forex Peace Army』がオススメ」と小声で教えてくれたのは、とある億トレーダー・億氏(仮名)。教えてくれたのは英語サイトだが、実はかなりの優れ物。過去の経済指標発表時の値動きや平均上昇率などが一目でわかるほか、発表時の1分足チャートも再現できるのだ。

「経済指標発表直後の値動きってクセがあるんですよね。ここで過去の動き方をまとめて見ていると、初動に対していつ反発がきて、どのくらい戻すのかといった傾向が摑めてくるんです。予想を上回る指標が発表されたときに、平均どれぐらい値が伸びるかといったことまでわかるので、利確のタイミングを測る参考にもなる。指標時のスキャルピングが好きな人には非常に参考になるはずです」(億氏)

かなりマニアックな指標までデータを残してくれているので、指標を狙うスキャルパー必見のサイトだ。だが、難点がないわけでもない。

「経済指標発表直後の動きはスピードが速いので、動きのない静的なチャートだと、あとになって見返してもわかりにくいんですよね。雇用統計の発表直後とかだと、ローソク足がすごい勢いで伸びたり縮んだりしますから、経済指標直後のチャートは動き方を動的に見ないと経験値が上がらないんです」(羊飼い氏)

雇用統計後の動きは激烈。しかも「買おうか、売ろうか!?」と悩んだり、値動きに圧倒されて心ここにあらずになったり、ほかの通貨ペアを見逃してしまったりと、悩みは多い。「だから、’09年頃から経済指標発表時の値動きを動画でデータベース化していくことにしたんです。米ドル/円とユーロ/米ドルだけですが、『羊飼いのFX記録室』に行くとまとめて見られます」(羊飼い氏)

さすが「FX界のインフラ」の異名を取る羊飼いブログ。意外と知らない人も多いこの動画、まとめてチェックしてみると、意外な発見があるかも。