保険は人生で2番目に高い買い物といわれる。あれこれと保険に加入してはもったいないが、少額なのにカバー範囲が広いなど、実は本当におトクな保険がある。しかし、知っているのはごく一部のFPのみ。そんな、プロしか知らない新しいおトクな保険を大公開する!


◆一風変わったニッチな保険も続々開発されて登場中!


窓ガラス,保険 保険は時代を映す鏡。その時代や社会に合わせ、新しい保険が開発されている。近年、「無縁社会」という言葉が流行語になるなど、高齢化や近隣住民との関係の希薄化で、高齢者の孤独死が社会問題としてクローズアップされてきた。

「賃貸住宅内で孤独死や自殺があると、なかなか新たな入居者が見つかりにくいうえ、遺品整理や清掃・消臭などの費用で遺族とトラブルになるケースも多いようです。そこで、管理会社や大家を対象に家賃保証をしたり、原状回復費用を補償する『賃貸住宅管理費用保険』が登場しました」(FP・伊藤亮太氏)

 高齢者がアクセルとブレーキを間違って踏んでしまい、コンビニに突っ込む事故をときどき耳にする。店舗の窓ガラスやショーウィンドウ、ショーケース、ステンドグラスにかける保険もある。

「『ガラス保険』は車の飛び込みのほか、建物利用者の過失、信号機や電灯などの倒壊、台風などでガラスが割れた場合を補償します」

 ちなみにガラス1枚ごとに契約でき、保険金5万円で保険料は年2160円程度だという。

 福島第一原発事故を受け、放射性物質の除染作業の本格化に合わせて開発されたのが、除染作業を行う業者や自治体向けの「除染賠償責任保険」だ。

「請負業務中の賠償リスクを補償するだけでなく、除染作業中の賠償事故、例えば高圧放水で対象物を損壊といったケースも補償。自治体が国からの補助金をもらって除染作業を行う場合は賠償事故に対応する保険の加入が義務付けられていますから、ニーズは高まるでしょう」



【伊藤亮太氏】
FP。慶應大学商学部卒業、慶應大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。社会保障や保険に強く、著書も多数



取材・文/トクする保険調査隊

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