7月以降、スペイン国債の利回りは一気に7%を突破し、イタリア国債も6.5%という危険水域に……。欧州債務危機はもうひと波乱起きそうな気配だ。が、気になるのは国債の利回りの高さ。買ったら一儲けできそう!ということで、危ない国債で稼ぐ方法を徹底調査した。


◆ECB次第でスペイン国債は5%以下まで下げる可能性も


 債務危機に揺れるヨーロッパの問題児、スペインとイタリアが落ち着きを取り戻している。スペインの10年債利回りは、7月に「危険水域」を突破して7.7%にまで到達しながら、現在は6.5%前後。イタリア10年債利回りも同時期に6.5%にまで急騰しながら、5.8%近辺に落ち着いているのだ。その背景にあるのは欧州中央銀行(ECB)による新たな施策に対する期待。目下、スペインとイタリアの国債を購入することを検討中なのだ……が、あくまで“検討中”。みずほ総合研究所エコノミストの高田創氏が話す。

「スペインの財政赤字は対GDP比で8.9%。イタリアは3.9%で、ともにEU加盟国の規定の3%を上回っています。この両国を立て直すためには膨大なお金が必要になりますが、利回りの高騰を食い止めなければ、返済負担が増すだけ。だから、ECBが国債を大量購入して食い止めようとしているのですが、ECBによる国債の直接購入は実質的にEU条約が禁じている財政救済となりかねません。財政規律の緩みを招く可能性もあるので、ドイツなどが慎重姿勢を示しているのです」

 まだ、どう転ぶかはわからないというわけ。にもかかわらず1か月で利回りが1%以上も低下した背景には、打算的な投資家たちの思惑がある。グローバルマネーの動きに精通する豊島逸夫氏が話す。

「7%の利回りは破綻寸前の水準ですが、スペインは『大きすぎて破綻させられない』。経済規模はギリシャの5倍以上。イタリアは7倍以上です。こんな国を破綻させたら間違いなくユーロは崩壊する……と考えるファンド勢が買いに転じたわけです。今は空売り規制がかかっています。利回り急騰を狙って売り仕掛けができないことも買いを誘った一つの要因。どんな支援策でまとまるかは定かでありませんが、合意に達すればおそらく利回りは5%以下まで下がるので、投機の対象としては十分魅力がある。私も7.5%を超えたところで、『そろそろ天井』って言ってたんですよ(笑)」

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FX以上に旨みあり!? スペイン・イタリア国債で荒稼ぎする方法


豊島逸夫氏【豊島逸夫氏】
国際金融市場のスペシャリスト。豊島逸夫事務所代表。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験をもとに素人にもわかりやすく、国際金融、マクロ経済動向について説く






【高田 創氏】
みずほ総合研究所調査本部長。みずほ総合研究所常務執行役員。著書に『金融市場の勝者―銀行・ファンド・企業、複線化する金融』(東洋経済新報社刊)など


― 利回り6%超!スペイン・イタリア国債で荒稼ぎする方法【1】 ―