世界各国が競い合い順位を決めるオリンピック。経済の世界でも同様に順位づけがさまざまになされている。日本は経済成長が見込めず、この順位を下げていく一方だが、このままで日本は果たして大丈夫なのだろうか?


◆普段見ない数字を見れば、日本は世界に負けない「富」があると気づく



現役金融マンぐっちーさん さて、ロンドンオリンピックが終わりました。日本は金メダル15個という大風呂敷は達成できなかったものの、メダル総数ではアテネより多い38個。かたや中国や韓国は重点競技以外すべて捨て、ビタ一文投資しないという一点集中作戦でメダルを量産。それにめげず、幅広い競技種目で世界を相手にメダルを獲得した日本選手には心より拍手を送りたいです。

 さて、経済オリンピックとなると日本は何位くらいなのでしょうか? 確かにGDPでは中国に抜かれ3位になりましたが、1人当たりGDPでは中国はまだはるかに下のほうで比較にならない。また、日本のGDPは、アメリカ15兆ドル、中国7.3兆ドルに次ぎ5.9兆ドルで3位。その下のドイツは3.6兆ドルなので、ここにも差が。もしGDPだけで日本凋落論を展開するなら、ドイツは日本よりもっとひどいということです。そして日本が負けると言っている韓国のGDPは11位でわずか1.1兆ドル。日本が抜かれるのに何年かかるのでしょうか。

 更に外貨準備高で見ても日本は中国の3兆ドルに次いで2位の1兆2728億ドルを有します。注目すべきはそれだけ外貨準備に差があるのに米国債保有高では中国と日本はほぼイーブンで1兆1000億ドル程度のアメリカ国債を保有しています。基軸通貨のドルを日本は体を張って守っているアンカーなのです。

⇒【後編】へ続く http://nikkan-spa.jp/276695
「人口1人当たりの富は日本が世界第1位」



外貨準備高

外貨準備高の保有順位。参考値の時期は多少異なるが現在、日本は世界2位。他国と比較しても優秀な位置にいることがわかる




【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している