「上がりすぎ銘柄」「ツレ高銘柄」を狙い撃て!





日経平均株価が急激に復活してきた。今年は大相場になるのでは!?という期待の声も多いが、カブドットコム証券の河合達憲氏は「楽観視はできない」と警鐘を鳴らし、カラ売りで"上がりすぎ銘柄"を狙い撃てとアドバイスする!





[ストラテジー1]

9割近くの個人投資家が「買い」のみのトレードしかしていない!



今年の上昇はなんかちょっと違う――そんな祈りにも似た期待の声が多く聞こえてくる。それもそのはず。震災の影響やタイ洪水があったこの1年は、トレーダーにとって非常に厳しいものだったからだ。

カブドットコム証券の河合達憲氏が毎週火曜日に行うオンラインセミナー「当面のストラテジー」で、視聴者に質問したアンケートからも見えてくる。1月24日、河合氏が218人の視聴者に「’11年の年間損益について教えてください」と質問したところ、

●プラスだった……17%
●マイナスだった……67%
●ほぼトントンだった……16%

という回答が得られた。

「プラスだった人は38人で、わずか17%。218人のうち、残りの180人、実に83%もの個人投資家が『損をしている』か『損益はほぼトントン』という驚く結果になったのです」

さらに、「’11年を振り返り、満足のいく利益は出せましたか?」という質問に対しては、

●はい……6%
●いいえ……94%

という結果に。

「マーケットの世界では『個人投資家の9割が負ける』などと、まことしやかに言われます。このアンケートからも、『十分に儲かっている』という個人投資家はたった6%だけで、約9割の方は『トントンか負け』で、十分に満足のいく投資結果は得られなかったのです。『9割が負ける』は決して大げさではなく、ほとんどの投資家があまり儲かっていないという事実を裏付けるデータとなりました」



[ストラテジー1]なぜ9割の個人投資家は株で勝てないのか?



株式投資もFXも基本的には "上がるか下がるか" だから、「50%の確率」であっても不思議はない。にもかかわらず、なぜこれほどまでに株で勝てない個人投資家が多いのか?

その答えのヒントが、Q3の質問にあるという。「’11年にカラ売りをしましたか?」という質問に対して、

●カラ売りした……33%
●カラ売りしていない……67%

という回答が得られた。

「カラ売りをしているのは個人投資家の3人に1人で、67%は『買い』のみのトレードしかしていないのです。ただし、このセミナーの受講者は投資の経験も多く持ち、向学心が高い方が多いと思われるため、一般の個人投資家全体の傾向として考えるには、割り引いて見る必要があるでしょう。体感的には、全体の1〜2割程度しかカラ売り戦略は取っていないと思われます。つまり7〜8割、場合によっては9割近くが『現物の買い』か『信用取引の買建て』の "買いオンリー" のトレードしかしていないのではないでしょうか」

個人投資家は、カラ売りをしている人があまりにも少ないのだ。

「私が考える『9割の個人投資家が株で損をする』最大の理由は、厳しい言い方になってしまいますが、『投資の手法や考え方が間違っているから』に他なりません。

『株はいつか上がるから、長期で持ちましょう』『長期投資なら安全です』といった間違った考え方が、高いパフォーマンスを生み出せない原因の1つになっていると思います。これからは "買い一辺倒" の投資ではなく、カラ売りも交えた戦略が必要になるのです」


河合達憲 氏

カブドットコム証券チーフストラテジスト。マクロから個別銘柄までトップダウンアプローチでの分析にも定評。『9割の人が株で勝てない本当の理由』(小社刊)が発売中


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個人投資家の9割が株で勝てない理由を徹底究明!

証券会社のトップストラテジストの河合達憲氏が、個人投資家200人以上へのアンケートから「なぜ9割の人が株で勝てないのか?」を徹底的に分析し、その理由を究明した。

右肩下がりが続く日本の株式市場で利益をあげ続けるために、最も有効な "たった2つの方法" を解説した。今まで誰も言えなかった、まったく新しい株の本だ。「自分が買った途端に株価が下がる」とか「『買い』から入って、すぐに含み損を抱えて身動きが取れなくなる」なんて失敗を繰り返している人は必見!



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この記事はYenSPA'12年春号に掲載されたものです。