2010/3/05 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円はアジア時間で新規材料に乏しく方向感のない動きではあったが、中国株や商品価格が軟調な動きとなった事でリスク資産を減らす動きが強まり、昨日安値となる88.130円まで下落した。2009年11月27日安値84.810円から1月8日高値93.779円までの上昇に対する61.8%押し(88.236円)とほぼ同水準まで下落したことに加え、2月19日直近高値92.145円からの下落幅は4円に達しており値ごろ感もあることや、米雇用統計を明日に控えたポジション調整等、様々な要因が絡み合う中、新規失業保険申請件数が市場予想よりも若干強い結果となったことをきっかけに89.249円まで上昇、値を保ったまま89.139円で取引を終えた。

ポンド円はアジア時間終盤からリスク資産圧縮の動きが強まった事で値を崩し132.567円まで下落する場面もみられた。注目されたBOEの政策金利発表(21時)では、市場の予想通り金利を0.5%に据え置くと共に声明を発表し、資産買い入れプログラムの規模を現行の2000億ポンドに維持することを決定。2月末にBOEメンバー(マイルズ委員)が、量的緩和拡大の可能性をほのめかしていた事もあり、今回の買い入れ規模据え置き決定はポンド買いに安心感を与え、2月の下旬から強まっていた円買いの反動も加わり133.543円まで上昇した。急激な上昇だったため上げ幅を削ったが、引け値は134.006円と前日比プラス圏で取引を終えた。

今日の展開


今日のドル円は、米雇用統計を睨み発表前のアジア・ロンドン時間は明確な方向感の出づらい展開が予想される。一部の米経済指標の中では改善しているものもある中、労働環境、特に失業率は依然として回復の兆しが見えないため、来週以降の相場展開を予測する上でも米雇用統計に注目度が高まっている。結果次第で上下どちらにも大きく動く可能性を秘めている指標のため注意が必要だと思われるが、昨日は中期のテクニカルポイント(88.236円近辺)で下げ止まっており、本日も同水準が意識されることになりそう。この水準を下抜けた場合は昨年12月9日安値87.364円を意識した展開も考えられる。反対に、労働環境の改善が示され上昇した場合の目標は2月19日高値91.90円から3月4日安値88.130円までの下落に対して半値戻しとなる90.138円、上抜けた場合は61.8%戻しの90.611円が意識される水準となりそうだ。

ユーロ円は、昨日の政策金利発表では市場予想通り据え置かれ、トリシェ総裁の会見においても新たなトレンドを生み出すような材料が見受けられなかったことで、今後の方向性を見出せずにいる状況。ギリシャに対する極端に悲観的な見方が後退しているため下げ渋っている状況の中で、米雇用統計の結果を受けたドル円の動きに連れて、新たなトレンドに入るかどうか見極めたい。

[本日の予想レンジ]
ドル ・円  87.50-90.60
ユーロ・円 119.70-122.60
ポンド・円 132.00-136.80

【本日の主な経済指標】

18:30(英) 2月生産者物価コア指数
18:30(英) 2月生産者物価指数
20:00(独) 1月製造業受注
22:30(米) 2月雇用統計/平均時間給
22:30(米) 2月雇用統計/非農業部門雇用者数
22:30(米) 2月雇用統計/失業率
05:00(米) 1月消費者信用残高

≪2010年3月4日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
昨日上昇したとはいえ、2月19日からの下落幅からみると未だ値ごろ感があるためか
参加者は「ブル」を選択した。参加者の約65%がブルを選択し、昨日から割合はあま
り変化していないが、米雇用統計の結果が市場予想を下回った場合、昨日の安値を下
抜けし、下げ足を早める可能性もあるため注意が必要となろう。


ユーロ円は「ブル」
参加者は値ごろ感から「ブル」選択。前日のユーロ円は、トリシェECB総裁がギリシ
ャの財政赤字削減案に対し好感する発言をしたことで買戻しが入り上昇したが、買い
一巡後は戻り売りに押された。本日も ギリシャの財政問題関連の報道や要人の発言
で相場が動く可能性もあることから、引き続き動向に注視したい。また、依然として
ギリシャの財政問題関連に関し注目されているだけに少しでもマイナス要因が市場に
漂えば、反応も過剰となりかねないため、下値に対する警戒は常に頭に入れておきた
い。


ポンド円は「ブル」
昨日量的緩和策拡大の懸念もあった英国だが、資産買い入れプログラムの金額を据え
置き、懸念が払拭されたこともあり、参加者は「ブル」を継続。価格は上昇している
にも関わらず、前日比でブルの割合が3%増加し、69%と参加者の強気がうかがえる。
本日はロンドン時間に英卸売物価指数の発表が予定されており、結果が予想を上回れ
ば上げ足を早めるかもしれない。上昇した場合の上値目標は3月1日直近高値135.503
円が意識される水準と思われる。


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