[東証1部]震災からの復興は’12年度もテーマに






スマートフォンの需要増で高電圧電源の伸長に期待



第5位 オリジン電気


’11年度は東日本大震災の影響で通信用電源の新設計画が遅れたほか、歴史的な円高が収益を圧迫した。タイの洪水では直接的被害はなかったが、取引先が大きな影響を受けたことで、間接的なダメージを受けた。’12年度は震災の影響が一巡したことに加え、スマートフォンの需要増を背景に液晶製造装置向けの高電圧電源が伸びる可能性が高くなるなど、業績の大幅な回復を期待させる材料が揃っている(本)





震災復興の本格化により大きな恩恵を享受



第6位 小野建


建材など鉄鋼品を幅広く取り扱う。価格が比較的手ごろな中国製輸入鋼材のルートを持っているのが強み。東日本大震災からの復興が本格化することに伴い、鉄鋼需要は当面、高水準で推移すると予想され、業績は’12年度も連続増収が見込まれる。増配の確率も高そうと見られている。PBR0.3倍台は千載一遇の買いのチャンスの可能性。円高進行時に、株価が下値抵抗力を発揮することは、意外と知られていない(大)





天災リスクの分散のためベトナムに新規工場



第7位 フジクラ


’11年度はタイの洪水によりダメージは甚大。フレキシブルプリント基板(FPC)部門の主力工場が操業停止に追い込まれたことが業績に強く影響した。しかし、’12年度に関しては、その反動で大幅な業績回復が見込まれる。なお、これまでタイで95%以上を生産していたFPCの生産体制を見直し、ベトナムに新規工場を立ち上げることでリスクの分散を図る。このことが株価を押し上げる好材料になる可能性も(本)





保有資産基準では異常な割安圏が継続中



第8位 オーイズミ


パチスロのメダルカウント機で成長。パチスロ機本体も生産し、ひとたびヒット商品が出ると売上高が劇的に向上する事業構造になっており、過去の決算データはあまり参考にならないアナリスト泣かせの銘柄だ。保有資産を基準にすると、異常な割安圏に放置されており、水準訂正による買いだけでも2倍高する余地がある。無論、ギャンブルの要素は強いが、内需の大穴銘柄という位置付けとしては面白い存在(大)


※株価は2月29日終値




本吉 亮氏

T&Cファイナンシャルリサーチ調査部マネージャー。日本株の調査・分析を担当する。データを重視した銘柄選びに定評がある


大神田貴文氏

株式・経済ジャーナリスト。専門は金融と経済政策。株式や為替、国債など各市場に明るいだけでなく、個別企業の裏事情も握っている


岡村友哉氏

フィスコなどを経てカブ知恵アナリスト。中小型株や新興株の分析がピチイチ。著書に『その「毎月分配型投信」を買ってはいけない』(小社刊)がある

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この記事はYenSPA'12年春号に掲載されたものです。