7月も半月以上過ぎ、学生を中心に夏休みに入る人も増えてくるでしょう。ところで、そんな夏に、為替相場では、「7月のドル高・円安、8月のドル安・円高」という傾向があることを、今回はちょっとご紹介しましょう。

1995年以降の17年間で、7月にドル高となったのは11年でした。つまり65%、約7割の確率だったのですが、これは一年12か月では最も高い確率でした。その意味では、「ドル高の7月」なのです。

ところで、6月末のドル終値は79.8円程度でした。このため、7月がドル高になるというのは、月末終値でドルが79.8円を上回るということです。それが、上述のように約7割の確率だったわけです。大雑把にいうと、7月末終値が80円の大台よりドル高になっている確率が約7割ということになるでしょう。

さて、そんな過去の実績が示す結果となるでしょうか。

7月が半月過ぎたところでは、米景気もパッとしないし、欧州不安も余り変らずで、ドル高・円安が勢いづく感じもしませんが。

そんな7月とは逆に、8月の為替は統計的にはややドル安・円高になる確率が高いようです。7月にドル高・円安となっても、8月はすぐにその反動が入ってしまうということでしょうか。

総じて、夏休みのこの7-8月は、為替相場も方向性が出にくいというのが基本です。「夏枯れ相場」といった言葉もありますね。

ただそんな夏休みで、商いが薄くなるだけに、大荒れになることもあるというのが、もう一つの夏相場の特徴です。さて、今年の夏は「夏枯れ」か、それとも「荒れる夏」になるのでしょうか。(了)

吉田 恒
【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など