[東証1部]総合偏差値トップは乾汽船!

上昇率上位50銘柄はこれ!




運賃市況の改善次第で大化けの可能性も



第1位 乾汽船


’11年度は主力のドライバルク船の海上運賃指数であるバルチック海運指数が25年ぶりの低水準に落ち込むなど運賃市況の低迷が収益を圧迫。さらに、円高・燃料油価格の上昇なども追い打ちとなり赤字に転落した。しかし、来期に向けては、運賃市況に底入れの兆候があるほか、過度な円高の修正による業績回復が見込まれるなど市況や為替相場の動向如何では、大きく株価を上げる可能性を秘めている(本)




震災復興に伴い建築向けの需要が底上げ




第2位 日本金属鉱業


’12年10月に新日鉄系の日新製鋼と経営統合を予定。’11年度はタイの大洪水で取引先が被災し業績に手痛い打撃を受けるも、’12年度は米国の消費回復と国内メーカーの新興国向け増産で回復が見込まれる。国内の建築向け分野も震災復興の本格化に伴う需要底上げと、販売価格の堅調が味方するとの見方が有力。リーマンショック後にコスト管理を強化したこともあり、売上高アップがそのまま増益に繫がると期待される(大)




悪材料が出尽くし来期には業績回復も




第3位 フタバ産業


’11年度は東日本大震災やタイの洪水の影響で自動車用プレス部品が低迷したほか、鉄スクラップ価格の下落で損失が膨らみ、想定以上に業績が悪化した。ただし、業績に響いた要因は、予期することができない天災や急激な価格下落など一時的なものが大半なため、これらの悪材料は次第に解消される公算が強い。経営基盤自体には大きな不安要素は見当たらないため、’12年度には業績回復が期待されている(本)




新興国の自動車保有台数が増え続ける限り成長も




第4位 フォスター電機


海外生産比率100%であり、したがって円高の進行にも強い。本業である自動車向けスピーカーは、新興国での自動車保有台数増加が続く限り、右肩上がりの成長が期待される。’11年度は初の売上高1000億円乗せを記録するなど好調が続く。ベトナムに新工場の建設を予定するが、アジア地域での大幅な設備増強が今後も必要になると推測され、’12年度も増収増益と増配が期待できる優良企業との見方が強い(大)



※株価は2月29日終値




本吉 亮氏

T&Cファイナンシャルリサーチ調査部マネージャー。日本株の調査・分析を担当する。データを重視した銘柄選びに定評がある


大神田貴文氏

株式・経済ジャーナリスト。専門は金融と経済政策。株式や為替、国債など各市場に明るいだけでなく、個別企業の裏事情も握っている


岡村友哉氏

フィスコなどを経てカブ知恵アナリスト。中小型株や新興株の分析がピチイチ。著書に『その「毎月分配型投信」を買ってはいけない』(小社刊)がある

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この記事はYenSPA'12年春号に掲載されたものです。