2010/3/03 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は89円付近でオープン。前日の米株高を受けて日本株が高く寄り付くと、強含む展開となった。しかし89.30円近辺まで上昇するにつれ上値の重い動きとなり、狭い値幅で揉み合う展開に。続くロンドン時間では、ギリシャ支援を巡る楽観的な見方が広がりユーロドルが上昇したことや、コモディティ価格の上昇などを背景に主に対資源国通貨でドル売りが進み、一時89円を割り込む展開となった。更にニューヨーク時間に入るとドル円は下げ足を速めた。ユーロドルが続伸しドルが売られると、一昨日の安値88.741円を割り込みストップロスを誘発し急落。2月4日に付けた安値88.556円を下抜け年初来安値を更新した。その後は買い戻しなども入り最終的には88.794円で取引を終えた。

豪ドル円は12時30分に豪準備銀行が政策金利(RBA政策金利)を0.25%の利上げし、政策金利を現行の年3.75%から4.00%に引き上げると発表した。それを受けて一時80.60円付近まで上昇したものの、80円付近まで下落するなど、利上げはある程度折込済みであったことから利益確定の売りに押された。発表後は落ち着きを取り戻し、発表前の水準だった80.20円近辺を挟んで推移、80.252円で取引を終えた。また声明文では、前回あった「経済が予測通り拡大を続ければ、インフレが中期的にターゲットに一致するよう、金融政策を更に調整する可能性」が削除され、代わりに「成長がトレンドに近づくこと、さらにはインフレが今年ターゲットに近づくことを考えると、金利は正常に近づけるのが適切。今回の決定は、金利を平均に近づけるための一段の措置」との一文が加わった。


今日の展開


今日のドル円は、年初来安値を更新したことで次の下値を探る展開になるかもしれない。先週25日と26日に付けた88.80近辺のダブルボトムをあっさりブレイクしたことにより下方向へのエネルギーのほうが強いと予測できる。週末にかけて相次いで発表される米国の雇用関連指標を前に模様眺めが強まると予想しポジションを調整し始めていた参加者も少なくないはずだ。米雇用統計前に安値を下抜けたことは大きな意味を含むだろう。一部報道で「ドルは過大評価されている」とのコメントもあり、仮に米雇用統計の結果が悪ければドルにとって冬の時代が到来しかねない。ドル円の下値目標は昨年12月9日安値87.364円近辺が意識されそう。本日はADP雇用統計-2月、ISM非製造業景況指数-2月、地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)と注目される指標が目白押しだ。雇用統計前の前哨戦となるだろうか。

ユーロ円は本日もユーロ・ドルの動きに影響されそうだ。昨日はギリシャの財政問題解決への期待感が高まり、ドルに対しユーロが買われたためユーロ・ドルは一段高。一時はユーロ・ドルの下落につれた円買い・ユーロ売りが広がり119.765円まで急落。2月25日に付けた安値119.638円近辺に迫る勢いだったが、売り一巡後はユーロ・ドルに買い戻しが入ったことで値を戻すなど堅調に推移した。1日にパパンドレウ・ギリシャ首相が「3日の閣議で経済についての決定行なう」と述べた事で、ギリシャが財政赤字縮小を目指した新たな追加措置を発表するとの期待が先行した。またパパンドレウ首相とメルケル独首相が5日に会談を実施する予定が明らかになっている事も、早期の問題解決期待に拍車をかけた。このような期待感から本日もドルや豪ドル、NZドルといった資源国通貨に対しても上昇する可能性があるかもしれない。本日の上値目標は昨日付けた高値121.333円近辺と考えられる。

[本日の予想レンジ]
ドル ・円  87.40-89.50
ユーロ・円 119.50-121.80
ポンド・円 131.50-135.00

【本日の主な経済指標】
09:30(豪) 第4四半期GDP
17:50(仏) 2月ロイター非製造業PMI
17:55(独) 2月ロイター非製造業PMI
18:00(ユーロ) 2月ロイター非製造業PMI
18:30(英) 2月ロイター非製造業PMI
19:00(ユーロ) 1月小売売上高
21:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
22:00(米) ローゼングレン米ボストン地区連銀総裁講演
22:15(米) 2月ADP全米雇用報告
24:00(米) 2月ISM非製造業景気指数
27:00(米) ロックハート米アトランタ地区連銀総裁講演
28:00(米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

≪2010年3月2日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
雇用統計前に年初来安値更新。この水準ではさすがに売られすぎとみるや参加者は「ブル」
を選択。約80%が「ブル」のポジションとなった。ドルは不安定なユーロやポンドの動き
につれる形となる可能性もある為、他通貨の動向も注視したい。本日は押し目買いの動き
も考えられるが、下値を試した場合において、昨年12月9日安値87.364円近辺が意識され
そう。


ユーロ円は「ブル」
昨日のユーロ円は、一時119.765円まで下落したものの、安値を警戒した買い戻しにより
120.897円まで戻している。直近はこのような「往って来い」の局面が多く、参加者は
「ブル」を選択し、トレンドの転換時期を伺っているようだ。しかし、上昇トレンドへの
転換を促す材料には乏しい状況の中、ユーロ圏を取り巻く財政問題の動向をしっかりと見
極めていきたい。


豪ドル円は「ブル」
豪準備銀行が政策金利0.25%利上を発表。参加者は期待感から「ブル」を選択。約82%が
ロングポジションとなった。またRBAは2月5日に「四半期金融政策報告」を公表した際、
その見通しを「今年あと0.75%利上げを実施した場合」とした。今回0.25%利上げを実施
した事で利上げは少なくともあと2回実施し4.5%と見込んでいるとの噂もある。これらを
含め今後は円などの低金利通貨に対しキャリートレードがさらに増加するかもしれない。


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