2010/2/25 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日のドル円は、アジア時間は方向感なく小動きとなっていたが、2月24日設定の外貨建投信に絡んだ円売りが意識されたため、わずかながら上昇し90.361円をマークした。しかし、上値を追う程の勢いはなく時間外のダウ先物が下げ幅を拡大すると共にドル売りが強まり、心理的な節目である90円を割り込んだ。ニューヨーク時間入って発表された米新築住宅販売件数は、事前予想35.4万件に対し、結果は30.9万件と予想を下回る結果となった事で、89.762円まで下落、注目されていたバーナンキFRB議長による議会証言では、「政策金利は長期間低水準を維持する可能性」と証言、今後の金融政策において具体的な時期は示されなかった。利上げ期待の後退から一旦値を崩したものの、米株価が持ち直した事や、米長期金利の上昇が支援材料となりドル円も上昇に転じ、90.124円で取引を終えた。

ユーロ円は、下値を探る展開の中、2月12日直近安値(121.369円)手前の121.608円で下げ止まり、ロンドン時間に発表されたユーロ圏製造業新規受注が事前予想 前月比-1.0%に対し、結果が前月比0.8%と予想を上回った事で反発に転じた。ギリシャ問題等の悪材料が続き、売り込まれていた反動もあり122.613円まで上昇したものの、ニューヨーク時間に入り格付け機関S&Pによる「1ヶ月以内に、ギリシャの格付けを1段階、もしくは2段階引下げる可能性がある」との声明を受け反落、先行き不透明感を残したまま121.989円で取引を終えた。

本日の展開


本日のドル円だが、現在の価格水準を推移した場合、2月19日深夜1時につけた高値92.145円と2月22日20時につけた高値91.103円を結んだ下降トレンドのレジスタンスにぶつかる。昨日のバーナンキFRB議長の議会証言において、金融引締め期待が後退していることから、新規の買い材料が出てこなければレジスタンスに頭を抑えられ、値を崩す展開が考えられる。また、本日もニューヨークタイムには米耐久財受注・住宅価格指数の発表があり結果が注目される。なお、本日もバーナンキFRB議長が議会(上院)証言を行う予定だが、昨日の議会(下院)証言で使用された原稿と同じ物となるため、市場に相場変動を与えるようなサプライズは期待できないか。

ユーロ円は、引き続き下値を探る動きとなりそう。昨日、バーナンキFRB議長から「欧州は財政問題や単一為替レートのため非常に深刻な課題に直面している」と発言もあり、ユーロ圏の抱える不安材料は米国にまで影響を及ぼしている。また、S&Pによる格下げ見通し声明はギリシャに対してのみだが、スペイン・ポルトガル等、ユーロ圏の財政基盤が弱い国にまで格付けにの対する懸念が波及する可能性もあるため、今後も注意が必要と考えられる。下値試しとなった場合の目標としては2月12日安値121.369円、下抜けた場合には2月5日安値120.690円を意識した展開が考えられる。

[今日の予想レンジ]
ドル ・円  89.20-91.10
ユーロ・円 120.50-122.80
ポンド・円 137.50-139.60

【今日の主な経済指標】

09:30 (豪) 第4四半期民間設備投資 前期比
18:00 (独) 2月失業率
18:00 (独) 2月失業者数(増減)
18:00 (ユーロ) 1月マネーサプライ
19:00 (ユーロ) 2月業況感指数
22:30 (米) 1月耐久財受注
22:30 (米) 週間新規失業保険申請件数

≪2010年2月24日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」
ユーロ・円  :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円  :「ブル」
NZドル・円  :「ブル」

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
昨日は一旦下落する場面もあったが、終値では一昨日と同水準まで値を戻しており参加者
のスタンスは変わらず「ブル」となった。市場はバーナンキFRB議長の議会証言に今後の
方向性を見出そうとしていたものの、目新しい内容ではなかったため、新規の材料待ちと
なりそうだ。なお、時間足ベースでのトレンドは依然下向きとなっているため、新たな買
い材料が出てこなければ、じり安の展開が予想される。


ポンド円は「ブル」
昨日は2月5日直近安値138.250円とほぼ同水準で下げ止まっており、参加者は反発に期
待し「ブル」を継続。しかし、2月4日の英中銀金融政策決定会合では資産買い入れプロ
グラムの一旦休止を決定したものの、英景気に対する監視姿勢は継続されており、米国
同様低金利戦略の出口が見えない格好となっていることから、下値を拡大する可能性も
高まっていると思われる。2月5日直近安値138.250円を下抜けた場合は、2009年3月30
日安値135.691円を意識した動きもありそうだ。


豪ドル円は「ブル」
3月2日のRBA政策金利引き上げ期待が膨らんでおり、参加者は「ブル」を選択。米・欧
とネガティブ材料が相次ぐ反面、豪ドルは利上げ期待感から値を伸ばす可能性を秘めて
いる。主要国の株価が堅調に推移し、リスク選好の動きが強まった場合、2月22日直近
高値82.805円から昨日安値79.684円までの下落に対して61.8%戻しとなる81.613円
までの上昇もありそう。


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