「モメンタム」を使って勢いのある相場に乗れ!



一般にモメンタムは現在値とローソク14本前の価格との乖離率を示し、「0」より上にあれば強気相場、下のときは弱気相場のサインとなる。だが、チャンさんはさらにひと工夫加えている「普通、モメンタムはサブウィンドウに表示されるものですが、私の場合は5分足チャートの中に表示させています。そのためのインジケーターをプログラマーに頼んで作ってもらったんです。それもパラメーターは通常の『14』でなく、『52』。これは、一目均衡表の先行スパン2が直近52本の高値・安値の半値を意味するため、同じ設定にしているのです」

この「52」という数字は、チャンさんのトレードの肝。実は、厳密にいえば、チャンさんは5分足の雲を表示させてはいない。一般に雲は、先行スパン1と先行スパン2という2本のラインに囲まれた部分を指す。先行スパン1は、「過去26本分の高値・安値の半値を意味する基準線」と「過去9本分の高安の半値を意味する転換線」、この2本の線の半値を示すライン。先行スパン2は過去52本分の高安の半値だ。が、チャンさんは先行スパン1を、「52SMA(単純移動平均線)」で代用しているのだ。

つまり、52SMAが5分足の先行スパン2よりも上にあったら陽転、下にあったら陰転と見なす。加えて、52SMAは通常のモメンタムでいうところの「0」ラインを代替する(この場合のモメンタムは52本前の価格との乖離率を示すため)。モメンタムが52SMAを上回れば上昇相場、下回れば下落相場のサインとなるのだ。

「レンジ相場でも、5分と1時間の雲が陽転で揃うこともある。そんなときのエントリーを避けるためにモメンタムが必要なんです。買いで入るときはモメンタムが52SMAよりも上にあるときだけ。売りは逆に下にあるときだけ」

ここまで理解できたら、あとはカンタン。1時間足の雲が陽転している最中に、5分足の52SMAが先行スパン2を上抜いて陽転したら買いエントリーの準備。そのときにモメンタムが52SMAを上抜いていたら本格的な上昇相場のサインだ。スルスルと上昇していったローソクが一度調整し、52SMAまで下がってきた "次の足" で買い。これで押し目を拾うことができるのだ。逆に5分と1時間が陰転・陰転で、下げていったローソクが反転して52SMAタッチしたら次の足で売り。"戻り" を拾うパターンだ。



損切りは先行スパン2。フィボで100pipsの利益を狙うべし!



「仮に陽転・陽転パターンなのに
52SMAで下げ止まらなかったら、5分足の先行スパン2で損切り。

52SMAで反発したら、1時間足チャートに切り替えて直近高値をリミットの目安にします。ちょうどいい高値目途が見つからないときは、5分雲陽転前の安値と直近高値を基準にして、エントリーポイントからフィボナッチ・エクスパンションを引くんです。そうして表れた、100%ないし161・8%の水準をリミットにする。100%の水準なら上昇相場の "第3波動" ぐらいまで、161・8%なら "第5波動" まで利益を伸ばすことができるんです。最低40〜50pips、多ければ100pipsの利益が取れます」

最初の上げが第1波動で、押し目をつくりにいく下げが第2波動。反発して発生した第3波動の後に再度調整が入ったら第4波動で、さらに反発したところが第5波動。上昇・下降相場は5つの波動からなるというエリオット波動に準じる相場の見方だ。こう説明するとちょっと難しく聞こえるが、実は5分足の先行スパン2の傾きを見るだけでもOK。先行スパン2が水平線になっていたら、52本分の高値・安値を更新できない揉み合い状態にあるってこと。5分足の雲が陽転に切り替わってから、3度ほど水平線ができあがっていた
ら調整色が強くなっている証拠。上昇相場から下落相場に転じる可能性があるので、エントリーは控えよう。

このモメンタムという相場の勢いを示すテクニカルを加えた、チャンさんのアレンジ手法に名前を付けるとしたら "暴走もぐらトレード" か。損切りが明確なので、一度試してみるべし!











元全日本チャンピオンレーサーさん

23歳のときにドラッグレーサーデビュー。整備費等の資金を捻出するために’08年からFXを開始。3年間で1000万円以上を稼ぎ出している本誌でもお馴染みのFXトレーダー・アンディ氏が生み出した「もぐらトレード」にモメンタムを加えたのが元全日本チャンピオンレーサーさんの手法。リスクが小さく、爆発力があるのが特徴だ