相場の方向を決めつけず、

目の前の流れに乗って素早く利益確定すべし!



「考えるな、感じろ!」とは、映画『燃えよドラゴン』でブルース・リーが語った名言だが、「Mr.ストップ高」こと株式ジャーナリストの天海源一郎氏のeワラント投資術はそれに通じるよう。

「投資は勝つか負けるか。自らの相場観にこだわり、さらにこの先どうなるのかなど、あれこれ考えても……。それより目の前の相場の動きに素直に乗って売り抜けるイメージが大事。それにピタッとハマるのがeワラントなんですよ」

そもそもeワラントは株の信用取引に比べてレバレッジが大きく、FXともレバは変わらないので短期売買向き。したがって相場が長期的にどう動くのかを予想することにそれほど意味はないという。

「短期で上がるか下がるかにしても、誰も完璧に当てることはできません。つまり10戦10勝はあり得ない。そういう商品であることを理解して売買するのが、eワラントで勝つための大前提ですよ」

天海氏の場合、日本株のeワラント取引は、現物株市場の寄り付きを見ながら、株価が上がればコール型を買い、下がればプット型を買うというシンプルな順張りスタイル。あくまで株価の動きに沿って投資するのが基本だ。

「先の相場を難しく考えすぎて逆張りする人もいますが、その時の相場の流れに素直に乗ったほうが勝てる確率は高い印象がある。予想が外れることも当然ある。そんなときも、数時間経っても価格が戻らなければ損失を確定します」

予想通りに価格が動いても、1日半以上保有することはなく利益が出たらすぐに確定。長く保有すればするほど値動きが悪くなるというeワラントの性質を踏まえての戦略だ。銘柄選びの段階でも、満期日まで1〜3か月の期間がある値動きのいい銘柄を選ぶという。

「とにかく難しく考えないことが基本。とはいえ、個別株の株価は企業ごとの個別要因によっても動くので、原資産の株価が目先のどんな材料で動いているのかぐらいは最低限チェックしておくべき」

最後に、天海氏が裏ワザとして教えてくれたのが、eワラント証券のサイトに掲載される「本日の売れ筋トップ20」を用いた投資法。たとえば「日経平均コール型」が上位にランクされているときは逆にプットを買う。「投資では負ける人のほうが多いのが現実。ということは、むしろ『みんな』の逆をやるほうが勝てる可能性は高い」。これが意外に当たるのだという。




天海 源一郎

株式ジャーナリスト、個人投資家。ラジオNIKKEIを経て’04年に独立。『eワラント完全マスター』(小社刊)など著書多数。
公式サイト(http://www.tenkai.biz/)