2009/08/24 EMCOM証券「みんなのFX」

先週のドル円は注目された米中古住宅販売件数の増加を受けてダウが130ドル高と一気に上昇。ドル円も93円半ばでもみ合っていたが94.712円まで急騰し21日高値を更新、同時刻にはバーナンキFRB議長が「世界経済、米経済はリセッションから脱却しつつある」「金融崩壊への不安は明らかに薄れた」この2つの見通しが好感されたことも上昇の要因となり、終値は94.371円となった。

ユーロは買い優勢。仏・独・ユーロ圏のPMI製造業/サービス業8月の好結果がユーロを押し上げる形で欧州株式市場もプラス圏へ反転し、上げ幅を拡大。ここ最近注目される中国、上海総合指数がプラスで取引を終えたことも市場心理改善の追い風となっているようだ。堅調なNYダウの推移も手伝って、ユーロ円は135.228円で取引を終えた。


今週の展開


今週のマーケットも引き続き株価に左右されるだろう。株高なら「円安」株安なら「円高」といったトレンドが継続すると予想され、株価の動向には目が離せない。
21日ダウは9500ドルの大台を回復し年初来高値を更新し、昨年11月5日以来、約9カ月ぶりの高水準で取引されており、株安連鎖の懸念は薄らいできている。依然として上海株の動向を中心に楽観視することはまだ出来ないが、上海株の下落材料出尽くし感もあり、さまざまな報道に一喜一憂することはあっても、ここから極端にリスク許容度が低下する事態は想定しづらく、下落余地も限られ暴落懸念さえ去れば、世界的な景気回復期待や金融安定化、潤沢な流動性供給を背景に、株式市場の地合は引き続き上昇する可能性は高いともいえる。

ドル円はバーナンキFRB議長によるリセッションからの脱却といった発言や、好調な住宅市場が米景気に明るい話題をもたらしているのは間違いなく、今後の景気回復に向けた好材料の一つとしてドルをサポートしそうだ。
しかしながら、95円台を回復し再び上昇気流に乗るにはもう一つ材料不足感は否めない面もあり、今週発表の米経済指標にて今回の景気回復が本物であるかどうか確かめていきたい。

ユーロは独連銀が「独GDPは第3四半期にさらに上昇する可能性。世界経済は下期に回復スピード上昇するだろう」との発言など、欧州の景気回復期待がにわかに高まっており、ユーロをはじめ欧州通貨の買い妙味が高まる見通し。
上海株下落などネガティブな材料はあるが、ファンダメンタルから今週はユーロの上昇余地が拡大してきたといえるだろう。

一方、ポンドは好調な欧州経済の中、上値の重い展開が続くものと見込まれる。英MPC議事録の内容からは資産買取計画の終了を思わせる文言は無く、キング総裁をはじめ3名が750億ポンドの資産買取枠の拡大を提案したことはポンドにとって上値の重石となり、先週行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、英国債買取ペースを緩める方向が示され、引き続き英国経済に対し懸念を表明している為ポンド円は、7月22日の安値152.341円まで目先の下値余地として頭に入れておきたい。

[今週の予想レンジ]
ドル ・円 92.00〜96.50
ユーロ・円 132.30〜138.50
ポンド・円 151.50〜158.30

【今週の主な経済指標】
8/24
18:00(欧) 製造業新規受注
21:30(加) 小売売上高

8/25
15:00(独) 国内総生産
22:00(米) ケース・シラー米住宅価格指数
23:00(米) 住宅価格指数
23:00(米) リッチモンド連銀製造業指数
23:00(米) 消費者信頼感指数

8/26
08:50(日) 貿易統計
17:00(独) IFO企業景況感指数
18:30(南ア)消費者物価指数
20:00(米) MBA住宅ローン申請指数
21:30(米) 耐久財受注・輸送用機器
23:00(米) 新築住宅販売件数

8/27
07:45(ニ) 貿易収支
17:00(欧) マネーサプライM3
18:30(南ア)卸売物価指数
21:30(米) 新規失業保険申請件数
21:30(米) 四半期実質国内総生産

8/28
07:45(ニ) 住宅建設許可件数
08:30(日) 全国消費者物価指数
08:30(日) 失業率
17:30(英) 四半期国内総生産
18:00(欧) 消費者信頼感
21:30(米) 個人消費支出
21:30(米) 個人所得
21:30(加) 四半期経常収支
23:00(米) ミシガン大学消費者態度指数

さて、マーケット参加者のポジションは......

≪2009年8月22日クローズ時点≫
ドル・円  : ブル
ユーロ・円  : ベア
ユーロ・ドル : ベア
英ポンド・円 : ブル
豪ドル・円  : ブル
NZドル・円  : ブル

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル円は「ブル」
7月の中古住宅販売件数の結果が予想を上回ったことに加え、バーナンキ米連邦準備理事会
(FRB)議長が足元の景気に対して楽観的な見方を示したことも好感した。買いに弾みが
つき一時ダウは150ドル超上昇し、年初来高値を更新した。指標発表後、参加者は米経済回
復の期待感からロングポジションが圧倒的となった。


ユーロ円は「ベア」
米住宅指標が予想を上回ったことやバーナンキFRB議長の発言をきっかけに米国株が大幅に
上昇すると、投資家のリスク志向が改善するとの見方から買いが広がった。好調な欧州経済
から「ブル」が継続していたが調整売りが入り、「ベア」にシフトが変わった。


ポンド円は「ブル」
英国の財政悪化が懸念材料となり、上値が重たく軟調だったが、153円を割り込む局面には
押し目買いが 多く見受けられ、買いが優勢となった。しかし、今週はポンドの懸念材料は
多く、ロングポジションには十分注意したい。


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