ということは当面、米ドル安の流れが続きそう。では、EUや日本の金利はいつ上がるのか。

「EUの中央銀行総裁は、どこまで本気かわかりませんが、来年早々にもで引き上げに転じるようなことを匂わせています。日本はデフレ脱却のメドが立つまでは現在のままでしょうね。『失われた10年』が10年を超えても依然として続行する感じです」

ここでもやっぱり日本は蚊帳の外。日本のことは放っておいて、気になるのは来年中盤以降、アメリカが金利を引き上げてきたとき、何が起こるのか。

「怖いのはまさにそこです。下手したら、1929年の世界恐慌を超える規模のショックが起こる可能性があります。米ドルの金利が上がれば、未曾有の規模で行われているドルキャリーが一斉に手仕舞いされます。買っていた金や株を売り払って現金にして米ドルに交換するという動きです。当然、米ドルは暴騰しますし、商品や株式市場は暴落します。今の商品市況高騰は実需によるものではないですから、ひどい暴落になる可能性がある」

'10年の見通しから漂うのは不穏な空気。でも、市場が激変するときは、短期間で大きく稼げる可能性も高い。この見通しを頭に入れて短期売買に徹すれば、"暴騰&暴落の覇者"となれるかも。








■杉田 勝 氏
FXスクール「Win-invest Japan」会長。
ファンドマネジャー時代に培った独自のグローバルな情報網による市場予測に定評あり。
著書に『FX先生』(小社刊)



'10年夏いよいよレバ規制が開始!でも、FX投資家への影響は軽微?


いよいよレバレッジ規制が始まる。現在は200倍、400倍といったハイレバが当たり前だが’10年夏に50 倍、’11年夏には25倍が最大となるのだ。

「つらいのは数万円ほどの少額でやろうとする人たち。1ドル100円とすれば、今まで数千円の証拠金で1万ドルの取引ができていたのが、50倍なら2万円、25倍なら4万円が取引に必要な最低金額になります。でも1万円しかない人がFXをできなくなるわけではない。最近では1000通貨で取引できるFX会社が増えています。通貨ペアによっては、数千円でFXが始められます」

そう話すのはFX業界に詳しい投資ライターの高城泰氏。でも、ハイレバという魅力が削がれてしまうのは事実では?

「影響が大きいのは、1銭2銭の利幅を狙っていたスキャルピングの人たち。でも、それはごく一部ですし、ほとんどの投資家はこれまで通りのやり方が使えるはず。どうしてもハイレバで取引したい人には海外のFX会社を使うという逃げ道もありますから。それより影響が大きそうなのは、レバ規制と当時に進められている信託保全の義務化。FX会社のコスト負担が格段に増えますから、中小業者は淘汰されます。競争相手が少なくなればスプレッドの拡大、手数料の有料化などの"サービス退化"が考えられます」

レバ規制でFXがつまらなくなることはなさそう。'10年も安心してFXを活用すべし!