2009/08/21 EMCOM証券「みんなのFX」

昨日発表された米新規失業保険申請件数は2週連続の増加となり、米雇用情勢の悪化懸念が強まった。その結果、円買いドル売りが先行し、ドル円は一時93.854円まで下落した。
しかし、約1年ぶりにプラスに転じた米8月製造業景況指数(結果:4.2)や、ガイトナー米財務長官の米国景気先行き見通しに対するポジティブな発言が好感されダウが続伸。ドル円もほぼ始値まで買い戻される結果となり、94.176円で引けた。

ユーロは堅調。上海株が4%超の大幅反発したことで投資家のリスク許容度が改善するとの見方から買いが入った。
また、独連銀による第3四半期GDP上昇の見通しや21日の独PMI(速報値)及びユーロ圏PMI(速報値)に対する期待が先行したことで、ユーロ円は134.291円まで上昇した。加えて、豪ドルやカナダドル等の資源国通貨は株高や原油相場上昇を受けたリスク選好ムードの再燃から積極的な買いが入り、豪ドル円は78.65円、カナダドル円は86.25円まで上昇している。

ドルは雇用情勢の先行き不透明感が強く意識されており、売られやすい地合いが続いていると考えられる。
更に現状の為替相場はリスク許容度が低下すると「円高・ドル高」、リスク許容度が回復すると「円安・ドル安」というように、常に円とドルが連動してしまう傾向がみられ、ドル円はダウ続伸・反発の割には戻りに勢いが感じられない。
今週のドル円が93円〜95円のレンジ相場から抜けだせないことを鑑みれば、93円付近であれば慎重に押し目を狙っていくのも悪くないだろう。

一方、まだ楽観はできないものの、上海株の反発により過度のリスク警戒ムードは一服しているようだ。
「中国発の株安連鎖をきっかけに弱気局面入り」というシナリオが後退すれば、一段の円売り・ユーロ及び高金利通貨買いの展開が予想される。

今夜は、バーナンキFRB議長の講演が注目される。「危機の一年を振り返って」という内容で、異例の緩和政策からの出口戦略に関して何らかの示唆がある可能性がある。ドル円がレンジ相場から開放され、上昇基調に乗れるだけの材料となるかどうか注目したい。

[本日の予想レンジ]
ドル ・円 93.50〜95.10
ユーロ・円 132.20〜134.20
ポンド・円 154.50〜156.30

【本日の主な経済指標】

17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 46.3 【47.5】
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)45.7 【46.5】
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 489万件 【500万件】
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 3.6% 【2.1%】
23:00 USD バーナンキFRB議長による公演

さて、マーケット参加者のポジションは......

≪2009年8月20日クローズ時点≫
ドル・円  : ブル
ユーロ・円  : ブル
ユーロ・ドル : スクエア
英ポンド・円 : ブル
豪ドル・円  : ブル
NZドル・円  : ブル

※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。


ドル・円は「ブル」
中国株の急反発で好調だった日米欧の株価は堅調な展開。米景気先行指数、フィラデルフィア連銀指数の
改善も後押しする形で参加者は強気の姿勢は崩さなかった。
本日は23:00にバーナンキFRB議長による公演や中古住宅販売件数といった重要指標が控えており、
今夜までは様子見の展開も予想される。


ユーロ・円は「ブル」
好調な指標や上海発の株安連鎖が一時払拭されたことにより、市場のセンチメント好転。ユーロも
ロングポジションが目立った。
また、ジョーダンSNB(スイス国立銀)理事は「スイスフランの対ユーロでの上昇は容認出来ない」
「ゼロ金利と現在の為替政策を続けていく」等とし、改めて為替介入政策への意思を表明したことで
介入の規模にもよるが、ユーロの買い材料となりそうだ。


ポンド・円は「ブル」
7月英小売売上高指数は予想通りだったが、前年同月比が予想よりも強い内容だったことが好感されて、
ポンド円は156.743円と20日高値まで買われた。
ただ、同時に7月の公的部門純借入額が80億ドルに膨らんだことが明らかになると、英財政に対する
懸念が高まりポンド売りが優勢となる場面もあったが、結局は前日とほぼ同水準にで取引を終えた。
参加者は慌しい展開に売り買いが拮抗するもわずかに買いが優り「ブル」。


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