【原油ETF】ローコストで長期投資したい初心者にはオススメ!



ETFには金相場だけでなく、原油相場に連動する銘柄も揃っている。現在、国内で上場している原油ETFは下表の3銘柄だ。

東証に上場する「NETX FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信」と、大証上場の「WTI原油価格連動型上場投信」は、WTIをベンチマークとして運用している原油ETF。ただし、円建て換算されたWTIをベンチマークとしているので、どんなに原油価格が上昇しても、同時に円高が進めば基準価額の上昇率は鈍くなる。これは、原油ETFだけに限らず、金や外国株価指数など、ほとんどすべての国内ETFにおいて同様である。

一方、東証上場「ETFS原油上場投資信託」は、DJ-UBSCIU原油商品指数と呼ばれるインデックスをベンチマークとしており、WTIに連動するほかの2銘柄とはやや異なった値動きをするようだ。ちなみにこの銘柄は、東証のほか、ロンドン、ドイツ、パリ、イタリア……など欧州の主要な証券取引所にも上場している。

金の場合、国内ETFだけでなく、オンライン証券会社を通じて海外市場に上場するETF(海外ETF)を購入することもできるが、残念ながら、今のところ原油の海外ETFは存在しない。ただ、原油を含むコモディティ全般に投資する海外ETFはいくつかあるので試してみるのもいいだろう。





長期で保有するなら信託報酬の少ない銘柄がベター



国内の原油ETFも3銘柄しか上場しておらず、連動するベンチマークも限られているので、銘柄の種類が豊富なCFDに比べると、原油ETFは魅力に乏しいようだ。

だが、株式と同じように取引できるETFは、CFDや商品先物と違って、価格が急落して損失が発生しても強制ロスカットや追加証拠金などの心配がいらない点は大きな魅力と言える。塩漬けにしてしまっては元も子もないが、少なくとも投資額のすべてを一瞬で失ってしまうリスクはない。

なお、ETFは投資信託の一種なので、保有期間中に「信託報酬」と呼ばれる運用コストが発生する。長く保有するほど運用コストは重くなるので、なるべく信託報酬の少ない銘柄を選ぶのが賢明。将来上がると信じるなら、値下がりの様子を見極めつつ、(積立設定はできないが)安いときに少しずつ買い増すのが "王道" のテクニックなのだ。

8月には、ETFによく似たETN(上場投資証券)と呼ばれる新しい投資商品が東証に初上場した。原油などエネルギー相場に連動するETNも含まれており、銘柄選択の幅が広がった。





吉田哲氏

ドットコモディティ株式会社コモディティ・アナリストとして、メディアへの出演・コメントの提供を通じて幅広くコモディティ情報の発信を行う。コモディティ専門のオンラインセミナーを毎週2回配信中