低レバで稼ぎ続ける賢人たちのトレードに学べ





【ハイ&ロー派】

ローリスクとハイリスクは7対3の割合で運用すべし



「外貨預金で資産運用するよりもFXのほうが魅力的」

と話すのは、外資系金融機関にて資産運用業務を行う為替王氏。為替取引歴は長く、サブプライムショック以前から取引している。

「手数料や利回りの面で、FXなら外貨預金よりもかなり有利な条件で取引ができます。一方のリスクは、レバレッジ1倍なら外貨預金とほぼ同じ。初心者なら、低レバレッジでスワップ金利を狙ってみては」



利益よりも先にリスクを考えるべし



でも、低レバレッジのFXでどの程度儲かるのか……。

「利益を考えるよりも先にリスクから考えましょう。豪ドル/円なら史上最安値は55円。現在の80円台というレートから考えれば25円の差があるので、30万円ほど入れておけば、万が一55円に達してもロスカットされません」

30万円の資金に対して1万豪ドル=約80万円の投資なので、レバレッジは2・7倍に過ぎない。「次に利益を考えると、豪ドル/円を1万豪ドル購入すると、今だと1日当たり100円ほどのスワップ金利がもらえます。単純計算で年間約3万6500円。元手30万円で年12・2%の利回りです」

たった3倍弱のレバレッジでも12%の高利回りが狙えるのだ。さらに、為替市場には豪ドル以外の高金利通貨も。南アフリカランド/円だと一日のスワップ金利が10万通貨あたりで約140円。

「豪ドルだけでなくいくつかの通貨を購入したい人は、ハイリスクの通貨とローリスクの通貨を組み合わせて購入するといいいでしょうね。基本はリスクが低いものが7割。リスクが高いものを3割。

例えば、南アフリカランド/円よりは為替リスクの低い豪ドル/円を7割、南アフリカランド/円など為替リスクの高い通貨を3割といった割合で購入することで、より大きなリターンが狙えます。もちろんリスクは高まりますが」

この法則はFXだけなく、株や債券などにも言える黄金則だとか。

「金融商品のポートフォリオでは基本的に7対3のフラクタルを目指すのが理想的なんです。投信であれば、ローリスク型を7割、ハイリスク型を3割にしてあげるということ」

それでも不安な人には、買う時期を分散することも効果的だとか。1度にまとめて買うと、高値づかみになる恐れもあるが、買う時期を分散させればリスクを下げられる。だが、1万通貨単位で購入時期を分散させるのは資金に余裕がないと無理。そこで氏が薦めるのが「1000通貨ごとの分散買い」

「1万通貨単位で考えるとたくさんの元手が必要になりますが、1000通貨で取引すれば、小額で投資する人でも、購入時期を分散できますよね」

1万豪ドルで30万円を基本とすれば、1000豪ドルなら3万円でOK。この程度の金額なら購入時期を分散させたり、ハイリスク通貨を混ぜたりもできるはず。これぞローリスクFXの生きる道なのだ!





為替王 氏

外資系金融機関での資産運用業務を行う個人投資家。資産運用のプロならではの視点で為替を語る。運用資産は2000億円超とも