新進気鋭のNEO株長者から殿堂入り目前のベテランまで。

株のカリスマが大集合




3月の震災以降、方向感がイマイチ掴めない株式市場だが、板読み、デイトレード、スイング、バリュー投資などを駆使して、日本株のトレードで利益を出しているスゴ腕トレーダーたちは、いったいどんなトレードを実践しているのか?





株価が3・11水準の今こそ優良割安株を仕込む好機!?



「一時、資産は1億8000万円を超えたんですが……」と話すのは、バリュー投資家のBOU氏だ。好業績で割安な小型株を仕込み値上がりを待つという手法で、億を超える資産を築いているスゴ腕トレーダーだ。

昨年6月頃、1億円だった彼の資産は、その後約半年で1億8000万円を超えるまでに増えた。

「昨年後半は、いい銘柄を拾えたんですよね。日本プラスト(7291)を400円前後で仕込み、約100円抜きました」

資産を大きく増やすにあたって、BOU氏はレバレッジも駆使した。

「株を集め出してから、これは伸びるなと思ったら、現物に加えて信用取引も使って買い増していました。とはいえ、自信がある銘柄でも使うのは資産の約30%まで。1銘柄だけに資産を集中させるようなことはしませんでした」

ところが、今年前半まで順調に資産を増やしていた彼が、資産を大きく減らしてしまったのが、あの出来事だ。

「3・11の震災で大きくやられてしまったんです。すぐにネットが使えなくなってしまって」
彼の住まいは東北地方。山側に住んでいたため津波の被害は受けずに済んだが、地震後すぐに停電になり、ネットが使えないという最悪の状況に陥ってしまったのだ。

「それでも、なんとかケータイで注文を出していたんですが、そのケータイの充電も切れてしまい、そこで終わり」

震災時は、信用取引も使って合計約3億円分もの銘柄を持っていたが、とてもトレードできる状況になかったBOU氏には、なす術がなく、流れに身を任せるしかなかった。

「今回の震災で、結局約7000万円も溶かしてしまいました。それ以上に知り合いや親せきなどの身近な人を亡くしたことで、しばらく呆然。ブログを更新する気も起きなくて……」

それでも、今ではボランティアに参加しながらトレードをするなど、少しずつ落ち着いた日々を取り戻しつつある。

「今考えると、ちょっと信用の割合を増やしすぎましたね。完全に油断していました。一歩間違えれば、破産していた可能性もありましたから。まあ、資産の半分近くを失いはしましたけど、今もあまり手法は変わってないです。昨年に戻ったと思って、またゆっくりやろうと思ってます。まずは、一度達成した1億8000万円超えが目標ですね」





BOU氏

震災を乗り越え再始動した億トレーダー