ドル、豪ドル、ポンドetc.低レバFXの賢い買い時は?



レバレッジ1倍でも、外貨預金よりFXがお得!というのはわかったが、低レバでFXをするには、デイトレのような短期間の勝負を繰り返すのではなく、中長期での値動きを見据えることが必要。そこで、FXストラテジストの川合美智子さんに、今後の主要通貨の値動き予測と低レバFXで狙いやすい通貨ペアを教えてもらった。

「みなさんが一番気になるのは、『今の円高は今後も続くか?』という点にあると思いますが、私は来年の春頃までは円高傾向が続くと予測しています。ドル/円で70円くらいまで、最悪65円まで考えておいたほうがいいでしょう」

言い換えれば、来年春以降は超長期の円安トレンドに転換するということだ。

「’07年後半以降、右肩下がりの上値抵抗線がきれいに現れていますが、これを上に抜けてきたらトレンド転換のサイン。100円くらいまで上がったところで一度調整、最終的には’14~’15年にかけて130円くらいまで行くと思います」

もし80円で買って130円で売ったとすると、レバ1倍でも60%以上の利益、レバ3倍なら資産が2倍弱になる計算だ。

「長期の円安を狙うなら、トレンド転換が起きてからドルを買っても十分間に合いますので、焦らないようにしましょう」


ドル/円は円が新高値をつけたらドル買いのチャンス!



では、来年春以降のトレンド転換までやることはないの?

「数か月~半年のスパンで利益を狙っていくといいでしょう。ドル/円なら、上下に値動きを繰り返しながら円高が進んでいくはずなので、新高値を付けたら買い、80〜82円の抵抗線付近で利益確定が狙い目です。もし買った後に下がっても、せいぜい70円、最悪でも65円で止まり戻ってくるので、焦って損切りする必要はありません」

低レバなら、10〜15円下がっても強制ロスカットされることはないので、じっくり待つのが大切だ。

ドル/円以外の通貨ペアは?

「今なら、豪ドル/円がおすすめ。基本的には上昇トレンドですが、一時のような強さはありません。78~80円で買い、84~85円でいったん利益確定するといいでしょう。86~88円を上に抜けた場合は上昇トレンドに入る可能性がありますが、85円でぶつかってしまった場合は大きく下がる可能性もあります。長期的には72円辺りの強い下値抵抗まで下げる可能性も見ておいたほうがいいでしょう」

他には、カナダドル/円も面白い。

「75円を割ったら買い、82円あたりで利益確定が目安です。もし下がっても、70円付近に'00年から続く歴史的な下値支持線があるので、そこを割り込む可能性は低いと思います」

低レバとはいえできるだけリスクを取りたくない慎重派トレーダーなら、ポンド/円がいいだろう。

「ポンドの値動きは、今は地を這っていますが、ユーロとは異なり、金融・財政政策を単独で推進できますから、景気が上向けば一気に上昇する可能性を秘めています。120円付近で買い、130〜133円で利益確定が目安です」

今気になるのは円安介入だが、「効果が限定的なので、さほど気にする必要はなさそう」とのこと。

「今の世界情勢では、各国が足並みをそろえる協調介入はまずありませんし、日本の単独介入なら一時的に上がっても長続きせずに戻ってきます。焦らずトレードをしていきましょう」


川合 美智子 氏

ワカバヤシFXアソシエイツ代表取締役。チャート分析をもとにした的確な予測とわかりやすい解説に定評がある人気ストラテジスト