「重い、鈍い、使い勝手が悪い」と三拍子揃って悪評が高かった「VISTA」からわずか3年弱、新OS「ウィンドウズ7」が10月に発売された。マイクロソフトは、「過去の反省をもとに多くのお客さまの声を聞き、学んで開発した」と言うように、改良が加えられた新OSの評判は上々のようだ。

経済ジャーナリストの黒井颯氏は、「同OSの拡大がさまざまな分野の銘柄に特需をもたらすだろう」と予測する。

「ウィンドウズ7の最大の特徴は、タッチパネル操作が可能なOSだということです。現在人気のPCは3万〜5万円程度と比較的安価で、小型軽量なため持ち運びも便利な『ネットブック』。さらに、タッチパネルでPC操作が簡単になれば、これまでなじみのなかった高齢者層や若年層などの取り込みも期待 でき、ますますネットブックの普及に弾みがつくことが予想されます。となれば、タッチパネルやその関連部材を扱う企業にもプラスに働くでしょう」

'08年、学習効果の高さと小中学生のウケのよさから、ニンテンドー DSを用いた学習補助教材が話題となった。

「文部科学省もDSを使った授業の効果に注目しているようです。政府が今後、学習効果向上を目指しPCの設置に積極的になれば、ネットブックなどの小型端末が劇的に普及する可能性があり、教科書、補助教材、通信教育の電子化などで、教育関連企業も恩恵を受ける でしょう」

さらに、「注目したいのが、クラウド・コンピューティング」と黒井氏は言う。

「これはネットワーク上のサーバーが提供するサービスを、ユーザーが必要に応じて利用できる仕組みで、ウィンドウズ7の高い性能や操作性がクラウド・コンピューティングの浸透に一役買いそう」

関連銘柄の株価見通しは、"曇りのち晴れ"となりそうだ。





黒井 颯氏
兜町で株式記者を経て経済ジャーナリストに。
企業決算を多角的に分析する。アナリストなど金融関係者に幅広い人脈を持つ