トラリピとともに歩み、成長した1年。

今や欠かせないパートナーに



昨年1年間、自動発注機能「トラリピ」の実力と魅力を、SPA!編集部が徹底的に取材してきた「トラリピ連載企画」。 これまで毎月のトレード結果を公表し競い合ってきた4人のトラリピトレーダーにとって、今や欠かすことができない存在となったトラリピ。今回は総集編として、昨年の結果発表と反省、新年の抱負を尋ねた




超円高も余裕の〝完全放置〞で利益額トップ!



常勝トレーダーの多くが愛用し、今やFXで欠かせない注文方法となりつつあるトラリピ。もうお馴染みだとは思うけど、おさらいを。

「トラリピ」はトラップリピートイフダンの略で、「1ドル=70~90円の間で50銭下がるごとに買って(トラップ)、含み益が5000円になったら利益確定(イフダン)」のように、あらかじめ設定しておくと、自動的に売買を繰り返してくれる(リピート)自動発注機能だ。

「’11年は、豪ドル/円で318回の利益確定があり、スワップ14万円を含め183万円の利益に。1回50銭幅なので、1万5900pipsの利幅ですね」

トラリピ犬氏は徹夜も多い激務のサラリーマンで、FXに費やせる時間はまったくない。そんな彼にとって、手間のかからないトラリピは“必然の選択”なのだ。

「以前は裁量取引でFXをやっていましたが、最近は忙しくて時間が取れない。それでも稼げるモノはないかと思ったときにトラリピがあった。今はもうFXにトラリピは不可欠な存在です」

トラリピ犬氏は豪ドル/円と南アランド/円でトラリピを行っており、そのスタンスは長期&放置。そこで敵となるのは円高だ。

「豪ドル/円は3月と8月に大きく下落しましたが、1豪ドル=70~90円の間だったので想定内。このくらいのレンジにいる限り、放置でも確実に儲けてくれます」

トラリピ犬氏の特徴は両建て。「買い」のトラリピだけでなく、「売り」も同時に行っている。

「円高局面では『買いトラリピ』が不利になりがちですが、『売りトラリピ』も行うと、損失拡大の“防波堤”になってくれます。今年も放ったらかしで、資産1000万円を目指します!」

トラリピ犬氏

FXに費やす時間は週5分程度。’10年から始め、口座残高は750万円を超える
http://ameblo.jp/hoshi5/




裁量取引が足を引っ張るも月15万円ペースを達成!



昨年、円高が進んだ時期には裁量取引中心でトレードしたのですが、トラリピがメインのときと比べて半分ほどの利益しかあげることができませんでした。時間的にも精神的にもトラリピのほうがいいですね。裁量だと手間も時間もかかるので……」

そう言ってため息をつくのは、トラリピと裁量取引を組み合わせて活用する、美魔女トレーダーのさーにゃ氏。カナダドル/円と豪ドル/円の資源国通貨を中心に取引。基本的にはトラリピにお任せだが、自分で相場状況やタイミングを見て裁量で利益確定することもある、柔軟なトレードを行っている。

「’11年は169万円の利益でした。生活費をFXで稼ぐのが目標なので、まだまだです。荒い値動きに惑わされて慌てて設定を変更、かえって傷口を広げてしまうこともあったので、今年は一時的な相場の動きに流されないように気をつけたいですね」

さーにゃ氏はチャートを見ながらトラリピの設定を頻繁に変更し、その時々の中心値幅に30銭程度の短めの幅で積極的に買い下がっていく。

「一日1回利益確定できるのが理想。今年は通貨ペアを変更してみたいと思っています。ユーロ/ドルなど『ドルストレート』(米ドルの絡んだ通貨ペア)でのトラリピを検討中です。クロス円だと高値で買ってしまうのが怖いし、いずれは日本売りで円安になりそうだし、判断が難しくて手を出しにくいですね」

さーにゃ氏の目標は、「毎月の生活費をFXで稼ぐ」こと。税金なども入れて必要額を計算したところ、1か月約37万5000円だとか。元手が1800万円あれば、月2%で達成できる数字だ。今年の利益率は安定して月2%程度をはじき出していた。このペースで元手を増やせば目標達成も近そう。

さーにゃ氏

トラリピ歴2年のOLトレーダー。都内マンションに暮らし、休日はゴルフと自分磨きに費やす美魔女
http://fxshisan.com/




主婦トレーダーは「不本意」でも44万円を稼ぐ!



毎月の目標は5万円。去年上半期は目標を大幅に上回る月もあり順調にいくかと思ったんですが、『まさか』ですよね……」

「まさか」が多々起きたのが昨年の相場。くも子氏を驚愕させたのはドル/円の史上最高値更新だった。ドル/円で買いトラリピを行う彼女にとって影響は甚大だった。

「1ドル=66円までは耐えられるように資金管理していたので恐怖はなかったんですが、1ドル=80円までしかトラリピを設定しておらず、後半は一度も利益確定できない月もありました」

円高でヤラれた投資家も多かったが、くも子氏は損失が出たわけではなく、利益がゼロだったというだけ。しかも、くも子氏はすでに「円高対策」も発動済み。

「1ドル=76~79円台まで50銭刻みで買いトラリピを追加しました。ただ、リスクを抑えるために、それまでの1万通貨取引ではなく1000通貨にしています」

ここで慌てて1万通貨でトラリピを追加すると、さらに円高が進んだときに傷口を広げてしまう。1000通貨なら利益は小さいが、口座がパンクしてしまう最悪の事態は遠ざけられるのだ。

「このトラリピを新たに設定したのが昨夏。直後に日銀の為替介入があったので、大きく稼げました」

円高対策の効果は上々の様子。さらに今年は通貨ペアを変更する可能性も。

「ドル/円は値動きが小さいので効率が悪くて……。トラリピは動いてナンボ。値動きの大きい通貨ペアのほうがリピート回数が増えて、トラリピが生きてきますね」

くも子氏が目指すのは3000万円の住宅ローン返済。毎月の返済額は12万円となかなか重たい。

「将来的にはFXで返せたらと思って始めました。だから、トラリピも『FXをやっている』というよりは『貯金代わり』くらいのつもり。トラリピとはこれから30年もの長い期間、付き合っていきたいですね(笑)」

元手260万円に対し44万円の利益で、利益率17%。貯金に比べたら十分すぎる高利回りだ!

くも子氏

3000万円の住宅ローン返済を目指してFXに取り組む主婦トレーダー
http://moku2kakeibo.blog137.fc2.com/




トラリピ1年生ながら利益率41%と高パフォーマンス



昨年2月からトラリピを開始したトラくま氏。

「最初は買いトラリピだけだったんですが、3月に売りのトラリピも追加してから、成果が出始めました」と満足げ。

元手80万円ながら利益は33万円。利益率は41%と4人中トップだ。気になるそのトラリピ設定だが、買いと売りを同時に行うのはトラリピ犬氏と同様。投資する通貨は豪ドルとNZドルで、買いは50銭幅、売りは1円幅と差をつけて買いに重みを置く。

「同じオセアニア通貨なので値動きが似ています。だからチャート分析が一度で済むし、スワップ金利が高いのも魅力ですね」

だが、トラくま氏の最大の特徴といえるのは「短期トラリピ」だ。「ドル/円は狭いレンジでの動きとなることが多いですよね。1円ほどの小さなレンジを見つけたら、『10銭刻みで3000ドルずつ買い。利益確定は17銭幅』といった感じで、細かくトラリピを設定するんです」

あたかもデイトレかスキャルピングのようにトラリピを使いこなす。トラくま氏はサラリーマンのため本来デイトレの時間などないが、トラリピを使えば、働いている間にもデイトレできるのだ。

「ただ、本当ならレンジを下に抜けてしまったとき、すぐに損切りしないといけなかったのに、『戻るかも』と甘く見て損切りできなかったのは反省です」

短期取引でトラリピを使うなら損切りは必須だ。今年の戦略は?

「豪ドル/円とNZドル/円で『買い』と『売り』の両方のトラリピを行っていくのは従来どおり。ただ、通貨ペアによって効率のいい利益確定額があるようです。たとえばNZドル/円だったら50銭幅よりも75銭幅で利益確定の設定をしたほうが、効率がよかったり。もっと研究して効率的にトラリピを使っていきたいですね」

トラリピ1年生ながら立派な成績を残したトラくま氏。今後の研究にも期待大!

トラくま氏

昨年2月からトラリピを始めた新米。ブログでの軽いノリと裏腹に理論派の一面も持つ
http://torakumafx.blog.fc2.com/