欧州債務危機で揺れに揺れ、為替は歴史的な円高水準を維持した状態が続いている。レンジ相場は「トラリピ」が得意とするところだが、想定したレンジ内の「値上がり」「値下がり」の“ダブル”で収益を狙う「ダブルリピートイフダン」が新たに登場した!  今回は新しい自動発注機能「ダブリピ」を徹底解説する!




レンジ相場をダブルで狙い撃つ「ダブリピ」で収益チャンスも2倍に!



「史上最高値更新!」なんて騒がれる米ドル/円のチャートを見ても、最近はほとんど76~78円を行ったり来たり。俗に「トレンド3割、レンジ7割」と言われる為替市場だから、それも当然なのだが、レンジ相場で着実に稼ぐのは非常に難しい……。

そんな中、お馴染みとなった自動発注機能「トラリピ」を提供するマネースクウェア・ジャパンが、この時代にマッチした新しい自動発注機能を発表したという情報をキャッチ! 早速、聞きに行った。

「レンジ相場を収益チャンスに変える方法があるんですよ」

そういって元気づけてくれたのは、マネースクウェア・ジャパンの西田慎氏。その戦略とは?

「レンジの下で買い、上で決済すると同時に『売り』が自動発注され、下へ戻ってきたら売りポジションを決済。しかもその決済と同時に『買い』が自動発注されるというものです。為替市場は同じ価格帯で上下動を繰り返す特性があります。それを利用して、レンジの中で『買い』と『売り』を何度も繰り返す自動発注機能『ダブルリピートイフダン』(ダブリピ)をリリースしました」

この「ダブリピ」、買い一辺倒ではなく、レンジの天井でいわゆる「ドテン売り」をしてくれると思えばわかりやすいだろう。想定したレンジ内において、「買い」と「売り」の“ダブル”で収益を狙うのが、「ダブリピ」の特徴だ。仕事があって、24時間ずっとチャートを監視してられないサラリーマンにうってつけの注文方法だ「ダブリピ」の注文方法はいたってシンプル。レンジのどこで買って、どこで売るか、それをいくらで利益確定して、いつ損切りするかを指定するだけ。ただし、損切り設定は任意で、上か下かどちらか一方だけの設定も可能だ。あとはほったらかしでも、レンジ相場を2倍の収益チャンスに変えることができる。




レンジを抜けたときの損切りも考慮



ただし、こうしたレンジ戦略ではひとつ弱点がある。それは「相場はレンジをいつか必ず抜ける」ということ。最後は必ず損切りで終わってしまうのだ。想定レンジを上抜けると、売りポジションの含み損が増えてしまい、逆に下抜けた場合は、買いポジションの含み損が増えていってしまう。その意味でも、ダブリピでは損切り設定は必須だろう。ダブリピを仕掛けるときには、この損切りも考慮することが重要になる。

「例えば、利益幅は50銭幅で設定し、損切りも50銭に設定したとします。そうすると1勝1敗で損益はゼロ。2勝以上すれば、レンジを抜けてしまってもトータルの損益はプラスという計算になります」(西田氏)

最後の損切りまでに何回、利益確定できるかが、ダブリピの成否を分けるポイントになりそうだ。


人気トラリピブロガーはダブリピをどう使う?



よく「米ドル/円は行ったり来たりばかりで、値動きが小さくてつまらない」なんて言われるが、ダブリピではそんな“つまらない通貨ペア”こそが狙い目。登場したばかりのダブリピ、人気トラリピトレーダーはどう使うのか?

「ダブリピって、以前から僕がやっていた『ドテントラリピ戦略』と同じなんですね」と話すのは、トラくま氏。

「以前から米ドル/円で1円くらいのレンジを狙って、ダブリピのようなことをやっていました。コツはレンジの上下を狙いすぎず、レンジの少し内側に注文を置くことですね」

欲張って天井、大底を狙うと、そこまで達せずに反転してしまうことがよくある。相場格言にも「利食い八分」とあるように、収益ゾーンを見定めて、ほどほどの利益で満足しておこう。強欲はトレードの大敵なのだ。その点、自動的に売買を繰り返してくれるダブリピなら、感情を排したトレードができる。

例えば、将来の円高を見越して、1ドル=75~73円のレンジにダブリピを設定しておくとする。このとき、上は74円80銭、下は73 円20銭のように、想定レンジの少し内側に設定するのが、トラくま流のポイントだ。

「通常は指値注文ですが、チャートが下落して74円80銭になると『売り』の逆指値注文が自動で発注されます」(西田氏)

つまり、ダブリピで「買い」と「売り」の注文を出しておくだけで、状況に応じて逆指値注文として自動発注されるのだ。最初のエントリーがトレンド順張りになるので、勝率を高めることができそう。最初に手堅く1勝しておけば、トータルで利益を出しやすく、落ちついてほったらかしにしていられるだろう。

「下降トレンドで76円70銭のときに少し下、76~76円50銭のレンジを狙って注文を入れる。そうすると最初のエントリーが76円50銭での売りになります。レンジのなかで注文すると、ダブリピでのエントリーは指値ですが、レンジから外れたところで注文したときは自動的に逆指値に切り替わってくれるんです」(西田氏)

細かいところまで気が利いているダブリピ。時間に追われる人の強い味方になりそうだ。


西田 慎氏

「トラリピ」を提供するマネースクウェア・ジャパンの営業本部ゼネラルマネージャー。FX黎明期よりセミナーなどを通じて、「資産運用としてのFX」を伝える。
http://www.m2j.co.jp/