これが高リターンを生む攻めの配分だ!



長期投資のパフォーマンスの決定要因となるポートフォリオを藤田氏に公開してもらった(右上図参照)。世界中の株式はもちろん、アメリカの国債や社債、コモディティに至るまで細かに分散されているが、この分配比率の理由は?

「現代ポートフォリオ理論を用いて、8%の期待リターンを目指せる組み合わせを導き出し、その中でも最もリスクが低くなる分配比率にしたのです。そして、よりアグレッシブにリターンを目指すポートフォリオが右下の図。私のポートフォリオの倍の収益を狙うもので、分散投資とは思えないほどハイリスク・ハイリターンになってます(笑)。新興国市場が一旦崩れたら大きな損失を覚悟しなければなりませんが、ETFでも高いリターンを狙うことは十分可能だということ」

最後に、藤田氏オススメのETFを挙げてもらった(下の表)。

「今年に入ってから、新興国からアメリカへの投資資金の還流が続いているようです。当然、市場にも影響が表れ、BRICsをはじめとする新興国の株式のリターンはアンダーパフォームしています。しかし、これは一時的な現象と見るべき。そこでインド、フィリピン、ブラジル、そして南アフリカといった新興国のETFを先回りして仕込んでおきたいところです」

推奨銘柄の中には、日本の原発事故の影響で今後、値上がりが期待できそうな“テーマ買い”的なETFもある。

「再生可能エネルギー企業を集めた株式指数は火力や原子力に押されて、長く低迷していたセクターですが、福島の原発事故を受けてヨーロッパを中心に脱原発への転換が起こりそうなのでオススメしておきます」

やり方次第では、じゅうぶん儲けることが可能なETF。

世界情勢の変化で、有望銘柄の増加が期待されるなか、ETFに狙いを定めてみても良いのでは。





藤田郁雄 氏

経営者、個人投資家。ITバブル期に得たオプションをリスクヘッジの一環としてオールドエコノミーへの投資に切り替え、その時からリスクに注視して資産を運用するようになる。ブログ「藤田郁雄の最適ポートフォリオ」(http://blog.livedoor.jp/ginzajin/)を運営。著書に『みんなの投資』(ダイヤモンド社刊)